4月12日から6月8日までは、企画展『あなたの肖像――工藤哲巳回顧展』と常設展『特集展示 斎藤義重――「もの」、その存在をめぐる考察』を開催。
石川県の金沢21世紀美術館は、もともと金沢大学附属小・中学校、幼稚園があった場所に建てられた美術館。1980年代以降に制作された、新しい価値観を提案する作品や金沢ゆかりの作家による新たな創造性に富む作品などを展示。
有料の展覧会ゾーンと無料の交流ゾーンがあり、交流ゾーンにはジェームズ・タレルの作品を恒久展示した部屋があるなど、無料で鑑賞できる作品が数多いのも魅力。作品を体感することで世界の芸術と親しめるのが好評で、2011年8月には入館者が1000万人を突破。
「参加型の作品がたくさんあり、現代アートを楽しみながら鑑賞できる美術館の代表です。『まるびぃ』という愛称で親しまれている円形の建物自体も人気なので、ぜひ広場から眺めてみてください」(山下さん)
4月12日から『コレクション展I』、5月3日から『レアンドロ・エルリッヒ展』を開催。
岡山・倉敷を基盤に活躍した事業家・大原孫三郎が、画家の児島虎次郎を記念して昭和5年に設立した、日本最初の西洋美術中心の私立美術館・大原美術館。モネ本人から購入した『睡蓮』やエル・グレコの『受胎告知』など、当時ヨーロッパに留学していた児島が大原の同意のもと、多くの絵画を購入したのが現在のコレクションの中核となっている。
現在は、西洋美術だけでなく、近代アートや民芸運動にかかわった作家の作品などを幅広く収蔵。
「学芸員が案内してくれるギャラリーツアーなど楽しいイベントは要チェックです。大原美術館の館長で、有名な美術評論家でもある高階秀爾さんが解説してくれるレクチャープログラムは、特におすすめ」(山下さん)
4月6日には、チェロ奏者のマキシミリアン・ホルヌングなどを迎えて『第135回大原美術館ギャラリーコンサート』を開催。
※女性セブン2014年4月10日号