国内

餃子の王将社長射殺「不審人物浮上」報道はガセと捜査関係者

 消費増税もなんのその、春闘では労働組合の2500円のベースアップ要求に対し、4倍に当たる「1万円回答」という大盤振る舞いで話題を呼んだ「餃子の王将」。

「ああいう事件がありましたが、お客様から『頑張って』というお声をたくさんいただき、それに応えて従業員も非常に頑張ってくれました。それを今回の春闘のなかで、給料のベースアップという形で表現したということです」(王将フードサービス経営企画部)

“ああいう事件”とは、昨年12月19日早朝、大東隆行社長(享年72)が本社前で25口径のオートマチック銃で4発撃たれ、殺されたこと。

 ショッキングな事件から4か月、これまでに暴力団とのトラブル、中国系半グレ集団の暗躍、中国進出時の地元マフィアとの軋轢、創業者一族との確執など、さまざまな背景が報じられた。

 しかし、いまだ犯人逮捕には至っていない。捜査はいったいどこまで進んでいるのか。京都府警捜査関係者が明かす。

「ホシの目星がついたとか、不審人物が浮上したなどと報じているところもあるが、巷間言われているようなトラブルは、すべてあたりました。はっきり言って、報道は全部ガセ。捜査はまだ暗中模索の状態で、これといった筋は見えてきていません。今は会社の取引のなかで、気になる金銭の流れをひとつひとつ丹念に追っているところです」

 犯行の手口から、犯人はプロと見られている。“第二の犯行”という不測の事態の可能性も危惧されるため、事件発生以降、今も王将の役員らに身辺警護をつけているという。

 それだけに、「女殺し屋説」などがまことしやかに報じられていることに、捜査関係者は苦笑するばかりだ。

「本当にそうだったら話は早いんですが…。長期戦になると思われるので、犯人逮捕は、しばらくお待ちいただきたい」(捜査関係者)

 早くも「お宮(迷宮)入りでは」との声も聞かれるが、はたして――

※女性セブン2014年5月8・15日号

関連記事

トピックス

「ビッグダディ」こと林下清志さん(60)
《借金で10年間消息不明の息子も》ビッグダディが明かす“4男5女と三つ子”の子供たちの現在「メイドカフェ店員」「コンビニ店長」「3児の母」番組終了から12年
NEWSポストセブン
女児盗撮の疑いで逮捕の小瀬村史也容疑者(37)。新たに”わいせつ行為”の余罪が明らかになった
「よくタブレットで子どもを撮っていた」不同意わいせつ行為で再逮捕の小瀬村史也容疑者が“盗撮し放題だったワケ” 保護者は「『(被害者は)わからない』の一点張りで…」
NEWSポストセブン
「ビッグダディ」こと林下清志さん(60)
《多産DVを語ったビッグダディ》「子どもができたら勝手に堕ろすんじゃないぞ」4男6女の父として子供たちに厳しく言い聞かせた理由
NEWSポストセブン
成年式を控える悠仁さまと第1子を出産したばかりの眞子さん(写真・右/JMPA)
眞子さん、悠仁さまの成年式を欠席か いまなお秋篠宮家との断絶は根深く、連絡を取るのは佳子さまのみ “晴れの日に水を差す事態”への懸念も
女性セブン
ボニー・ブルーとの2ショット(インスタグラムより)
《タダで行為できます》金髪インフルエンサー(26)と関係を持った18歳青年「僕は楽しんだから、被害者になったわけじゃない」 “捕食者”との批判殺到に反論
NEWSポストセブン
2人は結婚3年目
《長髪62歳イケオジ夫との初夫婦姿》45歳の女優・ともさかりえ、3度目の結婚生活はハッピー 2度の離婚を乗り越えた現在
NEWSポストセブン
オーナーが出入りしていた店に貼られていた紙
「高級外車に乗り込んで…」岐阜・池田温泉旅館から“夜逃げ”したオーナーが直撃取材に見せた「怒りの表情」 委託していた町の職員も「現在もまだ旅館に入れない」と嘆き
NEWSポストセブン
記者の顔以外の一面を明かしてくれた川中さん
「夢はジャーナリストか政治家」政治スクープをすっぱ抜いた中学生記者・川中だいじさん(14)が出馬した生徒会長選挙で戦った「ものすごいライバル候補」と「人心を掴んだパフォーマンス」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博内の『景福宮』での重大な疑惑が発覚した(時事通信)
《万博店舗スタッフが告発》人気韓国料理店で“すっぱい匂いのチャプチェ”提供か…料理長が書いた「始末書」が存在、運営会社は「食品衛生上の問題はなかった」「異常な臭いはなかった」と反論
NEWSポストセブン
63歳で初めて人生を振り返った俳優・小沢仁志さん
《63歳で初めて人生を振り返った俳優・小沢仁志》不良役演じた『ビー・バップ』『スクール☆ウォーズ』で激変した人生「自分の限界を超える快感を得ちまった」
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがニューシングル『Letter』をリリース(写真・左/AFLO、写真・右/Xより)
羽生結弦の元妻のバイオリニスト・末延麻裕子さん、“因縁の8月”にニューシングル発売 羽生にとっては“消せない影”となるのか 
女性セブン
雅子さまのご静養に同行する愛子さま(2025年8月、静岡県下田市。撮影/JMPA) 
愛子さま、雅子さまのご静養にすべて同行する“熱情” そばに寄り添う“幼なじみ”は大手造船会社のご子息、両陛下からも全幅の信頼 
女性セブン