芸能

畑正憲氏がスマホゲームCMに登場 CMタレントとしての価値は

スマホゲームを楽しむムツゴロウさん

昨今テレビCMではスマートフォンのゲームのCMが多数登場しているが、7月5日からは、ムツゴロウさんこと畑正憲氏(79歳)が登場する『メルクストーリア- 癒術士と鈴のしらべ-』(Happy Elements社)が開始された。畑氏にとって、商品関連のCM出演は2006年以来のこと。

 同ゲームは、「ファンタジックコミカルRPG」を謳い、登場キャラクターは自身と味方、そして敵であるモンスターも含めて可愛らしいキャラが登場。ユーザー同士の協力プレイも駆使しながら、様々なクエストをクリアーしていくもの。

現在オンエアされている「バトル篇」の内容は、NHKの朝ドラ『あまちゃん』でGMT47の小野寺薫子役を演じた優希美青(ゆうきみお・15歳)がカフェで同ゲームをしていると、65歳年上の畑氏が隣で同ゲームに熱中している内容だ。

優希がゲームでうまくいったところで「よーし!」とはしゃいでいると、隣の席の畑氏も同じゲームをしている。畑氏は興奮しながら「いやーしいやーし(癒し)」と言いながら(登場人物の)「つららちゃん『いやし!』!」「コーネリアちゃん『いやし!』」と叫び、優希は若干戸惑う。

 スマホゲームに関しては、若者のものという印象があるが、なぜ、畑氏がCMタレントに採用されたのか。Happy Elementsの新井元基社長はこう語る。

「今回のCMのテーマは『癒し』としましたが、『癒し』を表現したい場合、普通はグラビアアイドルとかを起用しがちですよね。でも、このゲームは男性も女性も、そして幅広い年代の方に認知していただきたいので、グラビアアイドルは違うかな、となりました。

そこで、突飛な発想ではありますが、微笑みながら動物を愛でるムツゴロウさんのイメージが『癒し』としてしっくり来たんです。私は34歳なので、ムツゴロウさんの番組とかは見ていたので知っていたのですが、果たして20代以下の若い人はムツゴロウさんを知っているのか? と思ったのですが、若い知人らに聞いたら意外と高い認知度を持っていましたので、登場していただきました」

 新井氏はこのように考えたようだが、CMの専門家はどう考えるのか。大手広告代理店のキャスティング担当スタッフは、畑氏のCMタレントとしての現在の位置づけについてこう語る。

「私達は、普段からタレントのイメージ調査などをしていますが、実際、調査をしてみると本当に幅広い世代の人がムツゴロウさんのことを知っていました」

 だが、畑氏はそれほど最近はテレビに出ていないし、CMに関しては8年間出ていない。一体どこに若者との接点があったのか。

「実は、ムツゴロウさんの番組に慣れ親しんでいる30代以降の小中学校の先生方が、参考教材として、ムツゴロウさんに関連した書籍などを生徒に紹介しているのです。だから、テレビにはあまり出ずとも、『動物の専門家=ムツゴロウさん』のイメージは若者やお子さんにもあることが分かりました。『魚の専門家=さかなクン』と同じ構図があるようです」

 幅広い世代に知られているムツゴロウさんだが、果たして、今後CMタレントとしてさらなるオファーはあるのか。芸能事情に詳しいライターのシエ藤(しえふじ)氏はこう語る。

「大いにあると思いますよ。最近の芸能界のトレンドは『復活ブーム』です。元々名前が知られている人が一定の目立たない時間を経て、大ブレイクする例が増えています。有吉弘行、坂上忍、ヒロミ、田原俊彦などが、『復活ブーム』に乗っている感じがしていますよね。そして、今でもテレビ番組では動物を扱うと視聴率も良くなりますし、ムツゴロウさんだったら、その絡みもあるし、久々のCM登場で希少価値があるだけに、これからブレイクする可能性はあります」

 79歳にしてのメディアでの再ブレイクあるか? シエ藤氏は「高齢者再ブレイクの先駆けになったら往年の著名人に勇気を与えますよね」と、今後の芸能界に与えるインパクトについても言及した。

関連記事

トピックス

全国ライブ中の沢田研二
《ファンの声援にブチ切れ》沢田研二が「見てわからんか!」とステージ上で激怒し突っ込んだ「NGワード」
NEWSポストセブン
一部メディアが盛んに報じている「佳子さまの結婚のお相手候補」(写真/宮内庁提供)
【本命は島津家の御曹司か?】過熱する佳子さま「結婚相手報道」 眞子さんと小室圭さんの騒動で「佳子さまのお相手のハードルが上がった」
週刊ポスト
二児の母にして元クラリオンガールの蓮舫氏
【全文公開】都知事選立候補表明の蓮舫氏、不可思議な家族関係 元自民大物議員と養子縁組した息子との“絶縁”と“復縁”大騒動
女性セブン
日本中を震撼させた事件の初公判が行われた
【悲劇の発端】瑠奈被告(30)は「女だと思ってたらおじさんだった」と怒り…母は被害者と会わないよう「組長の娘」という架空シナリオ作成 ススキノ事件初公判
NEWSポストセブン
東京都知事選への出馬を表明した立憲民主党の蓮舫参議院議員(時事通信フォト)
《都知事選出馬で再び“時の人”に》蓮舫氏の担任教師が明かしていた存在感「輝きが違う」「タダモノじゃない」
NEWSポストセブン
長所は「どこでも寝られるところ」だと分析された(4月、東京・八王子市。時事通信フォト)
愛子さま、歓迎会の翌日の朝に遅刻し「起きられませんでした」と謝罪 “時間管理”は雅子さまと共通の課題
NEWSポストセブン
中村芝翫と三田寛子
《愛人との半同棲先で修羅場》それでも三田寛子が中村芝翫から離れない理由「夫婦をつなぎとめる一通の手紙」
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告
【父親とSMプレイの練習していた】瑠奈被告(30)の「女王様になりたい」に従った従順な両親の罪
NEWSポストセブン
佳子さま
【不適切なクレームが増加?】佳子さまがギリシャ訪問中に着用のプチプライス“ロイヤルブルーのニット”が完売 それでもブランドが喜べない理由
女性セブン
田村瑠奈被告
【戦慄の寝室】瑠奈被告(30)は「目玉入りのガラス瓶、見て!」と母の寝床近くに置き…「頭部からくり抜かれた眼球」浩子被告は耐えられず ススキノ事件初公判
NEWSポストセブン
中村芝翫と三田寛子(インスタグラムより)
《三田寛子が中村芝翫の愛人との“半同棲先”に突入》「もっとしっかりしなさいよ!」修羅場に響いた妻の怒声、4度目不倫に“仏の顔も3度まで”
NEWSポストセブン
「ポケモンGO」の最大イベント「フェスト」が2024年5月30日、仙台市の七北田公園などで始まった。オープニングセレモニーに登場した仙台市の郡和子市長(右)とナイアンティック日本法人の村井説人代表(時事通信フォト)
沈静化しない歩きスマホ問題 ぶつかる人は「面倒くさそうな人が多い」
NEWSポストセブン