それにしても、企業トップを渡り歩くプロ経営者との評価も高い原田氏は、この難局をいかに乗り切っていくつもりなのか。経済誌『月刊BOSS』編集委員の河野圭祐氏はこう見ている。
「マック時代はコストカッターの異名をとり、<オレのバスに乗れないヤツは降りろ>とばかりに強引なリストラを断行してきた原田氏。
もともとオーナー企業で保守的なベネッセでも大胆な組織改革を期待されているだけに、むしろ今回の事件を逆手に取ってドラスチックなリストラを推し進めていく可能性はあります」
7月2日に行った経営方針説明会で原田氏は<500人規模の社員異動>をぶち上げ、早くも「条件の悪い別会社への転籍を言い渡されている社員が多い」(前出・全国紙記者)といわれる。
マックでは「ピンチはチャンス」が口癖だった原田氏。果たして今回は“災い転じて~”といくのだろうか。