芸能

文学アイドル西田藍「顔立ちに癖があるから女優は絶対無理」

学生制服コスプレが趣味のアイドル西田藍

 アイドル戦国時代といわれて数年が経つ。そのなかでP.K.ディックや林芙美子を愛読書として挙げる西田藍は、文学アイドル、SFアイドルと呼ばれている。エキゾチックな美少女然としたルックスから、当然、子どものころからアイドルになりたいと願い続けてきたのかと思えば、そもそも人間の偶像にまったく興味がなかったという。その西田の気持ちを変えたモーニング娘。のコンサートへ至る道を振り返った。

 * * *
――表紙を飾った『SFマガジン』2014年10月号は品切れだそうですね。

西田藍(以下、西田):ありがたいですね。売れなかったら私の責任だと思っていたので、それを回避できてよかったです。女性で私よりSFに詳しい方はもっといらっしゃいますが、P.K.ディックは大好きな作家ですし、その特集号ならと思って表紙をお引き受けしました。私が表紙になったりすることがSFへ興味をひく起爆剤になればいいですね。

――もともとアイドルや芸能人になりたい子どもだったのですか?

西田:興味ありませんでした。小学生のころ、同級生たちはモーニング娘。のミニモニ。に夢中でしたが、子どもっぽい感じが私は好きになれませんでした。たぶんそのころだったと思うのですが、地元のアイドルグループに誘われて、その事務所へ行ったことがあります。でも、夏休みは毎日練習ですと聞いて「絶対にイヤ」と即答したんです。

――それでも中学生くらいになると周囲で芸能人の話題が増えますよね。

西田:本とアニメのキャラクターにばかり夢中で人間に興味が向きませんでした。テレビもそんなに熱心に見ず、女の子向けの雑誌も買わなかったからか芸能人全般をよく知りませんでした。14歳ぐらいになってやっと、グラビア等の文化に興味を持ち始めました。

――とはいえ、アイドルになりたいという同級生もいたのでは?

西田:福岡だけなのかもしれないですが、どのクラスにも2、3人は地元で芸能活動をしている人がいたんですよ。仲が良い友だちを通じてAKBのオーディションに合格したばかりの大家志津香ちゃんを紹介されたので、志津香ちゃんのことはずっと応援しています。アイドルにかかわる身近な出来事はありましたが、自分のこととしては考えませんでした。

――地元でしていたモデル仕事のなかにはアイドルのようなものもあったのでは?

西田:地デジ普及のCMでPerfumeみたいに踊ったのが、ミスiDになる前では唯一のアイドルっぽい仕事ですね。親のすすめで中学1年のときからモデル事務所に在籍していましたが、自分がやりたくて始めたんじゃないと最初は思っていました。事務所で面接の練習をしたとき「作家になりたいです」なんて受け答えして、先輩に呆れられていたくらいです。

 それでも、自信がなかった自分のルックスが売り物として大人に評価され自己肯定感が高まり、すごく良い経験になりました。地道にモデルを頑張ろうと思っていましたが、あと一歩踏み出す勇気が持てなかった。

――モデルを続けたのは、目立つことが好きだったのでしょうか?

西田:もともと人前に出るのは嫌いではないです。あんまり深く考えず前へ出るタイプでした。でも、高校1年のゴールデンウィーク明けに学校へ行けなくなり、保健室登校を交えながら頑張ったんですが、留年が確定して12月に中退したことで変わりました。私はダメだという思いが強くなったんです。

 学校で嫌なことは何も起きなかったのに、全日制の高校が合わなかった。無理に行くと頭痛がひどかったし、通学路でうずくまって動けなくなり同じところをぐるぐる歩いたり。すごく仲が良い友だちとクラスが一緒だったのに、それも学校へ行く理由にならなかった。高校にちゃんと行けなかったことは、今も深い影を落としていると思います。

関連記事

トピックス

元従業員が、ガールズバーの”独特ルール”を明かした(左・飲食店紹介サイトより)
《大きい瞳で上目遣い…ガルバ写真入手》「『ブスでなにもできないくせに』と…」“美人ガルバ店員”田野和彩容疑者(21)の“陰湿イジメ”と”オラオラ営業
NEWSポストセブン
結婚へと大きく前進していることが明らかになった堂本光一
《堂本光一と結婚秒読み》女優・佐藤めぐみが芸能界「完全引退」は二宮和也のケースと酷似…ファンが察知していた“予兆”
NEWSポストセブン
売春防止法違反(管理売春)の疑いで逮捕された池袋のガールズバーに勤める田野和彩容疑者(21)
《GPS持たせ3か月で400人と売春強要》「店ナンバーワンのモテ店員だった」美人マネージャー・田野和彩容疑者と鬼畜店長・鈴木麻央耶容疑者の正体
NEWSポストセブン
日本サッカー協会の影山雅永元技術委員長が飛行機でわいせつな画像を見ていたとして現地で拘束された(共同通信)
「脚を広げた女性の画像など1621枚」機内で児童ポルノ閲覧で有罪判決…日本サッカー協会・影山雅永元技術委員長に現地で「日本人はやっぱロリコンか」の声
NEWSポストセブン
三笠宮家を継ぐことが決まった彬子さま(写真/共同通信社)
三笠宮家の新当主、彬子さまがエッセイで匂わせた母・信子さまとの“距離感” 公の場では顔も合わさず、言葉を交わす場面も目撃されていない母娘関係
週刊ポスト
タンザニアで女子学生が誘拐され焼死体となって見つかった事件が発生した(時事通信フォト)
「身代金目的で女子大生の拷問動画を父親に送りつけて殺害…」タンザニアで“金銭目的”“女性を狙った暴力事件”が頻発《アフリカ諸国の社会問題とは》
NEWSポストセブン
阿部慎之助監督(左)が前田健太(時事通信フォト)の獲得に動いているとも
《阿部巨人の「大補強構想」》前田健太、柳裕也、則本昂大、辰己涼介、近本光司らの名前が浮上も、球団OBは「今はそんなブランド力はない」と嘆き節
週刊ポスト
鮮やかなロイヤルブルーのワンピースで登場された佳子さま(写真/共同通信社)
佳子さま、国スポ閉会式での「クッキリ服」 皇室のドレスコードでは、どう位置づけられるのか? 皇室解説者は「ご自身がお考えになって選ばれたと思います」と分析
週刊ポスト
Aさんの左手に彫られたタトゥー。
《10歳女児の身体中に刺青が…》「14歳の女子中学生に彫られた」ある児童養護施設で起きた“子供同士のトラブル” 職員は気づかず2ヶ月放置か
NEWSポストセブン
知床半島でヒグマが大量出没(時事通信フォト)
《現地ルポ》知床半島でヒグマを駆除するレンジャーたちが見た「壮絶現場」 市街地各所に大量出没、1年に185頭を処分…「人間の世界がクマに制圧されかけている」
週刊ポスト
お騒がせインフルエンサーのボニー・ブルー(インスタグラムより)
「バスの車体が不自然に揺れ続ける」“タダで行為できます”金髪美女インフルエンサー(26)が乱倫バスツアーにかけた巨額の費用「価値は十分あった」
NEWSポストセブン
韓国の人気女性ライバー(24)が50代男性のファンから殺害される事件が起きた(Instagramより)
「車に強引に引きずり込んで…」「遺体には多数のアザと首を絞められた痕」韓国・人気女性ライバー(24)殺害、50代男性“VIPファン”による配信30分後の凶行
NEWSポストセブン