ライフ

女性露出アーティスト「人前でのパフォーマンスは緊張します」

「人前で股を開くのは、やはり緊張します。以前から女性器露出のパフォーマンスを行なってきましたが、世界中のメディアに取り上げられたのはあれが初めてでした」

 昨年暮れの某夜。パリのレストランで、美女は語り始めた。

 両肩を鎖骨まで露出させたブルーのワンピースに身を包む彼女こそ、昨年5月29日にオルセー美術館で女性器露出パフォーマンスを敢行し、世界を驚かせたアーティストのデボラ・ドゥ・ロベルティス。フランスとドイツに挟まれたベネルクス地方の小国ルクセンブルク出身の30歳だ。 彼女が続ける。

「19世紀の名画をコレクションした世界的な美術館でのパフォーマンスは私にとって大きな挑戦でした。警察に連行され、さまざまな批評を受けましたが、多くを学ぶことができました。自分の行為にはまったく後悔していません」

 彼女の当日のパフォーマンスはインターネット上の動画で今も閲覧できる。動画と本人の証言をもとに、当日の様子を再現する。

 パリのオルセー美術館20番ホール。掲げられた名画の数々を、何人かの来場者が静かに鑑賞している。そこに、髪をアップにしたデボラがゆっくりと歩いて現われた。顔には、金色の涙が流れるようなメイクを施してある。黒いコートを脱いだ彼女は、まぶしく輝くゴールドのドレス姿。靴は履いていない。

 迷う様子もなく一枚の絵の前に進んだ。女性の下半身のヌードが描かれた世界的に知られる絵だ。彼女は絵を背にして腰を下ろすと、来場者たちに向けて両脚を大きく広げた。下着を着けておらず、局部が露わになる。そればかりか、彼女は見せつけるように両手で女性器を広げてみせた。

 来場者たちが絵画を現実化したような生身のパフォーマンスに驚いたのはいうまでもない。たちまち人垣ができ上がった。女性スタッフが駆け寄り、性器が来場者の目に触れないように立つが、デボラは平然として同じポーズを崩さない。静寂に包まれていた館内は騒然となった。

関連キーワード

トピックス

六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
浅香光代さんと内縁の夫・世志凡太氏
《訃報》コメディアン・世志凡太さん逝去、音楽プロデューサーとして「フィンガー5」を世に送り出し…直近で明かしていた現在の生活「周囲は“浅香光代さんの夫”と認識しています」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
宮城県栗原市でクマと戦い生き残った秋田犬「テツ」(左の写真はサンプルです)
《熊と戦った秋田犬の壮絶な闘い》「愛犬が背中からダラダラと流血…」飼い主が語る緊迫の瞬間「扉を開けるとクマが1秒でこちらに飛びかかってきた」
NEWSポストセブン
高市早苗総理の”台湾有事発言”をめぐり、日中関係が冷え込んでいる(時事通信フォト)
【中国人観光客減少への本音】「高市さんはもう少し言い方を考えて」vs.「正直このまま来なくていい」消えた訪日客に浅草の人々が賛否、着物レンタル業者は“売上2〜3割減”見込みも
NEWSポストセブン
全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン