芸能

関根勤、ずん飯尾…他 浅井企画に遅咲きブレイクが多い理由

 芸能事務所が売れっ子タレントを番組出演させる代わりに、売り出したいタレントも一緒に出してもらうという構造、いわゆる「バーター」をテレビ局はどう考えているのだろうか。民放キー局関係者が話す。

「正直、バーターの全てが悪いとは思いません。実際、番組出演のチャンスを得ても、結果が出なければ残れない。1回で見限られることも、よくあります。たとえば、吉本興業のように冠番組を持つタレントを多く抱える大手事務所は、バーターし放題といっても過言ではありませんが、大手事務所の場合、下に控えているタレントも数え切れないほどいます。

 そのため、本人たちからすれば、チャンスを得ようと必死になる反面、プレッシャーも大きいはず。そして、確実に淘汰されていく。吉本に入れば、どの事務所よりも競争が激しいため、一概に有利とは言えません。逆にテレビ局にとっては、バーターで、いろんなタレントを知ることができるし、試せるという利点もあります。テレビ側は、いつも新しいスターの誕生を望んでいますからね」

 吉本興業のような膨大なタレントを抱える事務所所属のタレントは、何度もバーターの恩恵にあずかれるわけではない。タレントにとっては、大手事務所だから安心、というわけではないようだ。その一方で、芸人として生き残りやすい事務所もあるという。

「意外というか、あまり目立たないところでは、浅井企画はバーター取引が激しいですね。長年にわたり、関根勤やキャイ~ンの出演番組には、ずんやイワイガワ、どぶろっくなどの若手というか中堅がかなりの頻度でついてきていました。小堺一機司会の『ごきげんよう』(フジテレビ系)にも、あまり売れていない芸人が突然出てきて、会場が反応に困ることもよくありましたよね。

 かなりバーターをしてきたのに、まるで若手が売れてこなかった。そして、関根と小堺が高齢化。そろそろ、バーターも使えなくなるのではと危惧されたところで、最近になり、ずんの飯尾和樹やどぶろっく、流れ星がブレイクし始めた。1990年代半ばに、キャイ~ンが売れて以来、まったく若手が出てこなかった事務所としては一安心でしょう。彼らのブレイクの背景には、関根や小堺、キャイ~ンが長く売れっ子であり続け、バーターを何度も繰り返すことができたというのも大きいと思います」(同前)

関連記事

トピックス

割れた窓ガラス
「『ドン!』といきなり大きく速い揺れ」「3.11より怖かった」青森震度6強でドンキは休業・ツリー散乱・バリバリに割れたガラス…取材班が見た「現地のリアル」【青森県東方沖地震】
NEWSポストセブン
前橋市議会で退職が認められ、報道陣の取材に応じる小川晶市長(時事通信フォト)
《前橋・ラブホ通い詰め問題》「これは小川晶前市長の遺言」市幹部男性X氏が停職6か月で依願退職へ、市長選へ向け自民に危機感「いまも想像以上に小川さん支持が強い」
NEWSポストセブン
3年前に離婚していた穴井夕子とプロゴルァーの横田真一選手(Instagram/時事通信フォト)
《ゴルフ・横田真一プロと2年前に離婚》穴井夕子が明かしていた「夫婦ゲンカ中の夫への不満」と“家庭内別居”
NEWSポストセブン
二刀流かDHか、先発かリリーフか?
【大谷翔平のWBCでの“起用法”どれが正解か?】安全策なら「日本ラウンド出場せず、決勝ラウンドのみDHで出場」、WBCが「オープン戦での調整登板の代わり」になる可能性も
週刊ポスト
高市首相の発言で中国がエスカレート(時事通信フォト)
【中国軍機がレーダー照射も】高市発言で中国がエスカレート アメリカのスタンスは? 「曖昧戦略は終焉」「日米台で連携強化」の指摘も
NEWSポストセブン
テレビ復帰は困難との見方も強い国分太一(時事通信フォト)
元TOKIO・国分太一、地上波復帰は困難でもキャンプ趣味を活かしてYouTubeで復帰するシナリオも 「参戦すればキャンプYouTuberの人気の構図が一変する可能性」
週刊ポスト
世代交代へ(元横綱・大乃国)
《熾烈な相撲協会理事選》元横綱・大乃国の芝田山親方が勇退で八角理事長“一強体制”へ 2年先を見据えた次期理事長をめぐる争いも激化へ
週刊ポスト
2011年に放送が開始された『ヒルナンデス!!』(HPより/時事通信フォト)
《日テレ広報が回答》ナンチャン続投『ヒルナンデス!』打ち切り報道を完全否定「終了の予定ない」、終了説を一蹴した日テレの“ウラ事情”
NEWSポストセブン
青森県東方沖地震を受けての中国の反応は…(時事通信フォト)
《完全な失敗に終わるに違いない》最大震度6強・青森県東方沖地震、発生後の「在日中国大使館」公式Xでのポスト内容が波紋拡げる、注目される台湾総統の“対照的な対応”
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
《名古屋主婦殺害》「あの時は振ってごめんねって会話ができるかなと…」安福久美子容疑者が美奈子さんを“土曜の昼”に襲撃したワケ…夫・悟さんが語っていた「離婚と養育費の話」
NEWSポストセブン
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
週刊ポスト
優勝パレードでは終始寄り添っていた真美子夫人と大谷翔平選手(キルステン・ワトソンさんのInstagramより)
《大谷翔平がWBC出場表明》真美子さん、佐々木朗希の妻にアドバイスか「東京ラウンドのタイミングで顔出ししてみたら?」 日本での“奥様会デビュー”計画
女性セブン