ライフ

北枕は金運アップ 枕を向けないほうがいい方位は実は南

 風水と眠りには大きなかかわりがあると語るのは、ユミリーこと風水建築デザイナーの直居由美里さん。今回は、就寝時に気を付けたい風水ポイントについて聞きました。

 * * *
 風水は、寝床学と呼ばれるぐらい、寝室を重視します。人は一日の約3分の1を寝室で過ごしています。睡眠中に家の気を吸い込み、一日の活動で失った運気を補充します。ですから、寝室が運気に及ぼす力はとても強いのです。

 起きている時間に気が乱れている場所に行ったとしても、意識的にバリアを張ることができます。しかし、睡眠中は無防備で、自分を守ることができません。

 中国の有名な故事に『邯鄲の枕』があります。貧しい若者が、邯鄲という街で道士に会います。道士とは、不思議な力を持つ仙人。道士が貸した枕で若者は眠ります。

 若者は裕福な家の娘と結婚し、順調に出世しますが、ねたまれて無実の罪で逮捕されます。自殺まで図るのですが、嫌疑が晴れて栄耀栄華を極め、子孫に恵まれて晩年を迎えるという波瀾万丈の人生です。

 若者が眠りから覚めると、寝る前に火にかけておいた粟のおかゆがまだ調理中。すべては束の間の夢だったのです。若者は「欲を払うことができた」と礼を言い、故郷へ帰り心安らかに暮らしました。

 この話は日本にも伝わり能の演目になっています。ひとつの枕でこれだけのストーリーが展開し、深い教訓も含まれているところに、中国では睡眠がいかに重視されていたかがわかります。

 いくら高級な枕を買ったとしても、寝る位置が悪ければ安眠できません。ドアの正面に枕がある配置は最も避けたいもの。ドアから入る気をダイレクトに受けることになり、睡眠中も心身が休まらないからです。ベッドや布団から上半身を起こした時に、気を前面から受けられる配置がベストです。

 また、北枕は必ずしも不吉ではありません。木火土金水の五行では、睡眠は水の気に属します。水の気の方角は北ですから、北枕は気の流れがスムーズになり、金運アップも期待できます。

 枕を向けないほうがいい方位は南。水と正反対の火の気にあたる方位ですから、気がぶつかりあい、イライラの原因になります。火の気は熱を象徴しますから、頭寒足熱にも反します。ただし、本命星によっては南枕も可です。

※女性セブン 2015年4月30日号

関連記事

トピックス

第1子を出産した真美子さんと大谷(/時事通信フォト)
《母と2人で異国の子育て》真美子さんを支える「幼少期から大好きだったディズニーソング」…セーラームーン並みにテンションがアガる好きな曲「大谷に“布教”したんじゃ?」
NEWSポストセブン
俳優・北村総一朗さん
《今年90歳の『踊る大捜査線』湾岸署署長》俳優・北村総一朗が語った22歳年下夫人への感謝「人生最大の不幸が戦争体験なら、人生最大の幸せは妻と出会ったこと」
NEWSポストセブン
コムズ被告主催のパーティーにはジャスティン・ビーバーも参加していた(Getty Images)
《米セレブの性パーティー“フリーク・オフ”に新展開》“シャスティン・ビーバー被害者説”を関係者が否定、〈まるで40代〉に激変も口を閉ざしていたワケ【ディディ事件】
NEWSポストセブン
漫才賞レース『THE SECOND』で躍動(c)フジテレビ
「お、お、おさむちゃんでーす!」漫才ブームから40年超で再爆発「ザ・ぼんち」の凄さ ノンスタ石田「名前を言っただけで笑いを取れる芸人なんて他にどれだけいます?」
週刊ポスト
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
「よだれを垂らして普通の状態ではなかった」レーサム創業者“薬物漬け性パーティー”が露呈した「緊迫の瞬間」〈田中剛容疑者、奥本美穂容疑者、小西木菜容疑者が逮捕〉
NEWSポストセブン
1泊2日の日程で石川県七尾市と志賀町をご訪問(2025年5月19日、撮影/JMPA)
《1泊2日で石川県へ》愛子さま、被災地ご訪問はパンツルック 「ホワイト」と「ブラック」の使い分けで見せた2つの大人コーデ
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で「虫が大量発生」という新たなトラブルが勃発(写真/読者提供)
《万博で「虫」大量発生…正体は》「キャー!」関西万博に響いた若い女性の悲鳴、専門家が解説する「一度羽化したユスリカの早期駆除は現実的でない」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
《美女をあてがうスカウトの“恐ろしい手練手管”》有名国立大学に通う小西木菜容疑者(21)が“薬物漬けパーティー”に堕ちるまで〈レーサム創業者・田中剛容疑者、奥本美穂容疑者と逮捕〉
NEWSポストセブン
江夏豊氏が認める歴代阪神の名投手は誰か
江夏豊氏が選出する「歴代阪神の名投手10人」 レジェンドから個性派まで…甲子園のヤジに潰されなかった“なにくそという気概”を持った男たち
週刊ポスト
キャンパスライフを楽しむ悠仁さま(時事通信フォト)
悠仁さま、筑波大学で“バドミントンサークルに加入”情報、100人以上所属の大規模なサークルか 「皇室といえばテニス」のイメージが強いなか「異なる競技を自ら選ばれたそうです」と宮内庁担当記者
週刊ポスト
前田健太と早穂夫人(共同通信社)
《私は帰国することになりました》前田健太投手が米国残留を決断…別居中の元女子アナ妻がインスタで明かしていた「夫婦関係」
NEWSポストセブン
子役としても活躍する長男・崇徳くんとの2ショット(事務所提供)
《山田まりやが明かした別居の真相》「紙切れの契約に縛られず、もっと自由でいられるようになるべき」40代で決断した“円満別居”、始めた「シングルマザー支援事業」
NEWSポストセブン