ビジネス

企業の面接官が思わず「イラッ」とくる就活生の言動あるある

 就活シーズンに突入して、会社説明会などが行われている。そこで企業面接官から見た「イラッとさせられる就活生の言動」を紹介しよう。あなたは大丈夫? 千葉商科大学国際教養学部専任講師の常見陽平氏が解説する。

 * * *
 就活シーズン真っ盛りですね。会社説明会も頻繁に行われていますし、エントリーシートの締め切りも連続しています。はやくも内々定を出した企業もあります。就活時期の繰り下げって、何だったのでしょうね。

 さて、新卒の大学生というのは、就活がほぼ初めてなワケです。マナーや社会の事情を知らないワケです。採用に関わる人事担当者や、会社説明会や選考に協力する現役社員も、「しょうがないな、学生だから」と基本、大目に見るわけですが……。とはいえ、イラッとくる言動というものはあるわけです。会社説明会や面接の日は1日に何人もの学生と会うわけで、何度もイラッとくる言動をされると、さすがに疲れるわけです。

 今回は、あるあるネタということで、学生が無意識にやってしまっている、人事担当者をイラッとさせる言動についてまとめてみました。

■「キチョハナカンシャ」の後、質問までの話が長い奴

 「本日は貴重なお話、ありがとうございました」という学生の感謝の言葉を「キチョハナカンシャ」と言います。本当に貴重な話だと思っているのでしょうかね。これも1日に沢山の学生が言うわけで、本当はそう言われると嬉しいはずなのに、何度も言われると疲れてしまいます。

 ちなみに、この「キチョハナカンシャ」に対する有効なツッコミがあって、「どこが貴重な話だと思いましたか?」と聞くと、硬直する学生というのがいるわけです。残念ですねえ。

 しかし!この「キチョハナカンシャ」野郎が真にウザくなるのは、その後の言動です。「本日は貴重なお話、誠にありがとうございました。慶応義塾大学経済学部3年の高橋です」などと言うわけですが、ここからがさらに長い!(あ、ちなみに、慶応の学生は、学部名まで含めてドヤ顔で言うという習性があります。文学部だけはそうじゃないのですけどね)。

「私自身、高校で1年間カナダに、大学で1年アメリカに留学していたので、本日のお話はグローバル化を実感する上で大変に勉強になりました。私、TOEICで900点をとるなど、英語力には自身があるのですが、やはりグローバル化時代は、世界に、地域に飛び込むという考えが必要だと思いました。学生時代はアジア、ヨーロッパを放浪したことがあり、タフさなら自信があります。その上で質問なのですが・・・」

 はやく質問しろよ、おい!「キチョハナカンシャ」の後、自己アピールなどしちゃうわけですね。ウザいですね。はい。

■商品名などを他社のものと間違う奴

「御社の『週刊ポスト』の“死ぬまでSEX”特集は、高齢者に夢と希望を与えました。私は新しい価値を創造する、御社で働きたいです!」

 あの・・・。『週刊ポスト』は「死ぬほどSEX」なのですけど。まあ、これは高度な(?)間違いですが、明らかに他社の商品を間違って出すと、普段は営業をしている面接官などは「大丈夫か・・・」と思ってしまいますね。

■貴社と御社の使い分けが分からない奴

 就活の基本中の基本ですね。エントリーシートなどの文面では「貴社」と書き、口頭では「御社」と言います。間違っていても「まぁ、しょうがないな」と許容される範囲ですが、あまりにも間違う学生が多いため、ちゃんと使い分けていると好印象です。

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン