芸能

紫吹淳ほか宝塚OGがバラエティで活躍 背景に「積み上げた芸」

バラエティーでブレイク中の紫吹淳

 タカラジェンヌたちは舞台をテレビに変えても輝き続けている――元々、ドラマや映画で活躍する元宝塚女優は多いが、最近、バラエティー番組でも欠かせない存在になっている。元トップスターの紫吹淳は、バラエティー番組に引っ張りだこだ。彼女たちがこれだけ求められる理由はどこにあるのだろうか? コラムニストのペリー荻野さんが綴る。

 * * *
 最近、元宝塚女優たちの活躍が目立つ。その代表といえるのが、紫吹淳だろう。なにしろ、在団中から生活のほとんどをファンが面倒見てくれるような日々。退団後も元ファンの現マネージャーが助けてくれたため、「コンビニに行ったことがなかった」「居酒屋へ初めて行った」「財布を持ったことがない」など、驚きの私生活が話題に。

 さらには「結婚相手は年収一億円以上」「顔はジョージ・クルーニー」「結婚できないのはマネージャーが紹介してくれないから」などといった発言を連発し、ますます縁遠くなっていく(?)のを、視聴者はライブで見つめるというすごい展開になっている。宝塚でもトップスターだったが、今やバラエティーでも堂々のトップスターである。

 この他にも、MBS『痛快!明石家電視台』で、「宝塚には“すみれコード”というのがある」と「清く正しく美しく」生きるタカラジェンヌのイメージを壊してはいけないと語った直後に「みんなも朝帰りくらいしたよね?」などとすみれコードを木端微塵にしてしまった姿月あさとや、驚異の箱入り娘はいだしょうこ、神秘的な大地真央、天海祐希、真琴つばさら宝塚OGは、ドラマよりバラエティーに出るときのほうが、ドキドキ感があって面白い。その大きな理由はもちろん「浮世離れしている」「何を言いだすか予想もつかない」だが、私は他にも理由があると思っている。

◇宝塚OGが好かれる理由その1 「夢の国から突如として地上に舞い降りた存在感」

 在団中は、夢の国のプリンス、プリンセスだった彼女たち。それがテレビで突如として素顔が明らかに。いまどき「44歳です」(彩輝なお)「42歳です」(水夏希)と年齢を言っただけで、会場が「えーっ!?」とどよめくなんてことは宝塚OGならではだ。

◇宝塚OGが好かれる理由その2 「いろんな意味で大きい」

 出ているだけで画面に華やかな雰囲気が漂い、特に男役は悠未ひろの179センチはじめ、長身で文字通り存在感が大きい。天海祐希は在団中172センチだったのが、退団後、さらに1センチ伸びたという。まだ成長期って。そして彼女らは、舞台で鍛えた腹式呼吸で声も大きい。失敗談も元気よくハキハキ語れるのが特長だ。

◇宝塚OGが好かれる理由その3 「ニックネームがある」

 雅な芸名も宝塚ならではだが、それとは別にニックネームがあるのも宝塚のお約束。古くは鳳蘭のツレちゃん、黒木瞳のショーコなどもよく知られているが、私の最近のお気に入りは檀れいの「だんきち」。車だん吉とお揃いである。

◇宝塚OGが好かれる理由その4「いざとなったら歌って踊れる」

 トークが空中分解しそうになっても、「あの決めポーズを」「あのセリフを」とリクエストされれれば即座に対応できる芸の力はさすが。紫吹淳は「私の男の後ろ姿がファンの人から人気だった」「男役のときには中央に重い感じを出して(当然、芸人たちからは股間に意識か!と突っ込みを入れられつつ)」とその場で歩いて見せて、喝さいを浴びていた。やっぱりマネはできない!

 積み上げた芸の力と破壊力抜群のトーク。宝塚OGがバラエティーを席巻する時代はまだまだ続くのだ。

関連記事

トピックス

離婚を発表した加藤ローサと松井大輔(右/Instagramより)
「ママがやってよ」が嫌いな言葉…加藤ローサ(40)、夫・松井大輔氏(44)に尽くし続けた背景に母が伝えていた“人生失敗の3大要素”
NEWSポストセブン
二階堂ふみとメイプル超合金・カズレーザーが結婚
二階堂ふみ&カズレーザーは“推し婚”ではなく“押し婚”、山田美保子さんが分析 沖縄県出身女性芸能人との共通点も
女性セブン
山下美夢有(左)の弟・勝将は昨年の男子プロテストを通過
《山下美夢有が全英女子オープンで初優勝》弟・勝将は男子ゴルフ界のホープで “姉以上”の期待度 「身長162cmと小柄だが海外勢にもパワー負けしていない」の評価
週刊ポスト
2013年に音楽ユニット「girl next door」の千紗と結婚した結婚した北島康介
《金メダリスト・北島康介に不倫報道》「店内でも暗黙のウワサに…」 “小芝風花似”ホステスと逢瀬を重ねた“銀座の高級老舗クラブ”の正体「超一流が集まるお堅い店」
NEWSポストセブン
京都成章打線を相手にノーヒットノーランを達成した横浜・松坂大輔
【1998年夏の甲子園決勝】横浜・松坂大輔と投げ合った京都成章・古岡基紀 全試合完投の偉業でも「松坂は同じ星に生まれた投手とは思えなかった」
週刊ポスト
お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志と浜田雅功
《松本人志が11月復帰へ》「ダウンタウンチャンネル(仮称)」配信日が決定 “今春スタート予定”が大幅に遅れた事情
NEWSポストセブン
“新庄采配”には戦略的な狙いがあるという
【実は頭脳派だった】日本ハム・新庄監督、日本球界の常識を覆す“完投主義”の戦略的な狙い 休ませながらの起用で今季は長期離脱者ゼロの実績も
週刊ポスト
夏レジャーを普通に楽しんでほしいのが地域住民の願い(イメージ)
《各地の海辺が”行為”のための出会いの場に》近隣住民「男性同士で雑木林を分け行って…」 「本当に困ってんの、こっちは」ドローンで盗撮しようとする悪趣味な人たちも出現
NEWSポストセブン
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《北島康介に不倫報道》元ガルネク・千紗、直近は「マスク姿で元気がなさそう…」スイミングスクールの保護者が目撃
NEWSポストセブン
娘たちとの関係に悩まれる紀子さま(2025年6月、東京・港区。撮影/JMPA)
《眞子さんは出席拒否の見込み》紀子さま、悠仁さま成年式を控えて深まる憂慮 寄り添い合う雅子さまと愛子さまの姿に“焦り”が募る状況、“30度”への違和感指摘する声も
女性セブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者が逮捕された
「ローションに溶かして…」レーサム元会長が法廷で語った“薬物漬けパーティー”のきっかけ「ホテルに呼んだ女性に勧められた」【懲役2年、執行猶予4年】
NEWSポストセブン
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
「なぜ熊を殺した」「行くのが間違い」役場に抗議100件…地元猟友会は「人を襲うのは稀」も対策を求める《羅臼岳ヒグマ死亡事故》
NEWSポストセブン