芸能

おのののかの萌えキャラ批評「まったく間違ってない」と識者

 セクシーグラビアでデビューしたものはいつでも「エロ」を売り物にしなくてはならないのか。テレビ番組で紛糾したトークについて、コラムニスト・オバタカズユキ氏が敢然とグラビアアイドルを擁護する。

 * * *
 おのののかという姓と名の境がわかりにくいタレントがいる。大きな胸を強調してグラビアアイドルとして人気者になったそうだが、そのあたりの事情には疎いので、これ以上の言及は控える。

 そのおのののかが、9月7日放送の『ビートたけしのTVタックル』に出演、「理解し合えない! 激突!! 男と女のニュース」という特集で自分の意見を述べたところ、番組内でいじれられ、ネット上でも話題になった。

 話の内容はざっくりこんなものだ。

 去年の12月、三重県志摩市公認の「碧志摩メグ」という海女をモチーフとする萌えキャラクターが誕生した。地元の海女が特別な行事の時にだけ身につける磯着という白い伝統服をまとった17歳の海女見習い設定なのだが、その絵柄がいかにも萌えキャラまんま。豊満な胸を強調するボディコンシャスな着こなしで、はだけた裾から両の生足がしっかり露出している。

 番組内で志摩市観光戦略室の担当者が言うところによれば、「クールジャパン戦略の一つとして、主に若者や外国の方などに、アニメの文化を通じて志摩の文化を身近に感じて頂きたい」という思いから作ったそうだ。だが、これには女性蔑視だという市民からの声もあがっているという。

 番組のスタジオでも、「クールジャパンで萌えキャラを使っておけば間違いないだろみたいな、流れが出来ているのがよくないですね」(大沢あかね)、「海外に対してどういうふうにアピールするか、そうなるとクールジャパンといえばアニメだな、っていう短絡的なものの気が」(阿川佐和子)など、基本的に不評だった。

 志摩の現役海女にも取材しており、彼女らの碧志摩メグ評はかなり厳しい。「女性がさ、息せんと海の中に入ってさ、自分の体張ってやっている職業なんですよ、海女さんて。(略)胸をパッとはだけて、ミニスカート前をはだけてさ、あんな格好しとる海女さんがどこにおるの?」「そんな遊び半分でやれる商売じゃないわけ。完璧にナメてる」「誤解されるのがイヤ。海女さんがあんなって思われるのがイヤです」「志摩市のイメージダウンにもつながると思いますけど。やめてほしいですね」というお怒りトーンだ。

 そんな番組の中で、おのののかはこう言ったのである。

「なんか男性がそういう強調とか、ここらへん(胸)が好きなのは分かるんですけど、ご当地キャラってみんなから愛されなきゃいけないキャラクターじゃないですか。子供からお年寄りまで。だからそれにエロを求めちゃいけないんじゃないかなって」

 この段階ではさほどのリアクションがなかったのだが、次のおのののかの発言に他の出演者たちがからんできた。

おの「萌えているだけだったらいいんですけど、そこにエロを足す必要は全然なくて」

 即座に反応したのは、隣席に座っていたミッツ・マングローブだった。

ミッツ「萌えって、悪いけどエロだもん」

おの「え、萌えはイコール、エロなんですか?」

ミッツ「そりゃそうでしょう」

おの「でも顔は可愛らしいから、海女さんはその顔に怒ってるんじゃなくて」

 萌えがエロか否か論争は果てしなく深そうなので、これも特に言及しようと思わない。番組内でもそこを議論にする気はなく、すかさず司会役の阿川佐和子がフォーカスをズラした。

阿川「おのさんはどうなんですか? 自覚は? 萌えとエロの違いは?」

 ここで、胸元を露わにしたおのののかのグラビア写真が、どーんと登場。番組スタジオがどよめいた。

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