国内

天皇皇后両陛下フィリピン訪問 皇太子ご夫妻の名代望む声も

 美智子皇后は10月20日、81歳の誕生日を迎えた。不安視される体調について、「変わりなく」を強調し、実際に「変わりなく」公務を精力的にこなし、年明けの海外訪問も事実上内定している。だが、その姿を見る国民の心配は募るばかりだ。

 皇后は持病の頸椎症性神経根症の痛みに加え、今年8月には心筋虚血の疑いで東大病院で心臓の冠動脈CT検査を受け、冠動脈3か所に血管狭窄が確認された。

 宮内庁は皇后の心筋虚血の原因を「強いストレスが要因」と発表したが、現在、皇室は「ストレスの種」となり得るさまざまな問題を抱えている。

 天皇は3年前に心臓のバイパス手術を受けた。術後の回復は順調と伝えられるものの、今年8月にはこんな出来事があった。

「終戦記念日に行なわれた全国戦没者追悼式で、陛下は段取りを間違えられました。長年続けてこられた手順を間違えられたことに、皇后陛下は大変心配されたのではないでしょうか」(宮内庁関係者)

 皇后は、誕生日に慣例となっている宮内記者会からの質問に文書で〈人々の安寧を願い続けておられる陛下のお側で、陛下の御健康をお見守りしつつ、これからの務めを果たしていければと願っています〉と述べている。皇后が天皇の健康に言及するのは、バイパス手術を受けた2012年以来のことだった。

 また、この10数年来、常に皇室の懸案となってきた雅子妃の病気療養についても明るい展望は見えていない。

「今年7月、雅子さまはトンガ国王の戴冠式に出席されるなど、2年ぶりの海外訪問を実現させ、帰国後も少しずつだが公務の数も増えています。しかし、いまだ皇太子さま単独のご公務が多く、本格的な公務復帰へのメドは立っていない」(皇室記者)

 皇后は誕生日文書でも心筋虚血の原因について一切言及していないが、こうした懸案が懊悩の理由と見る宮内庁関係者は少なくない。

関連記事

トピックス

オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
公金還流疑惑がさらに発覚(藤田文武・日本維新の会共同代表/時事通信フォト)
《新たな公金還流疑惑》「維新の会」大阪市議のデザイン会社に藤田文武・共同代表ら議員が総額984万円発注 藤田氏側は「適法だが今後は発注しない」と回答
週刊ポスト
“反日暴言ネット投稿”で注目を集める中国駐大阪総領事
「汚い首は斬ってやる」発言の中国総領事のSNS暴言癖 かつては民主化運動にも参加したリベラル派が40代でタカ派の戦狼外交官に転向 “柔軟な外交官”の評判も
週刊ポスト
黒島結菜(事務所HPより)
《いまだ続く朝ドラの影響》黒島結菜、3年ぶりドラマ復帰 苦境に立たされる今、求められる『ちむどんどん』のイメージ払拭と演技の課題 
NEWSポストセブン
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン
公職上の不正行為および別の刑務所へ非合法の薬物を持ち込んだ罪で有罪評決を受けたイザベル・デール被告(23)(Facebookより)
「私だけを欲しがってるの知ってる」「ammaazzzeeeingggggg」英・囚人2名と“コッソリ関係”した美人刑務官(23)が有罪、監獄で繰り広げられた“愛憎劇”【全英がザワついた事件に決着】
NEWSポストセブン
立花孝志容疑者(左)と斎藤元彦・兵庫県知事(写真/共同通信社)
【N党党首・立花孝志容疑者が逮捕】斎藤元彦・兵庫県知事“2馬力選挙”の責任の行方は? PR会社は嫌疑不十分で不起訴 「県議会が追及に動くのは難しい」の見方も
週刊ポスト
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
NEWSポストセブン