芸能

『オトナ女子』のP いつまでも女子と呼ぶ気持ちよさ描く

 高視聴率を記録した『ラスト・シンデレラ』(2013年4月)以来となる、篠原涼子の主演ドラマ『オトナ女子』(フジテレビ系、毎週木曜日夜10時)。40才で独身の3人の女性を主人公としたこのドラマについて、中野利幸プロデューサーに話を聞いた。

──木曜日夜10時の枠で、独身女性を主人公にしたのはどうしてですか?

中野:フジテレビの木曜10時といえば女性に向けた枠だという意識があります。そこで、恋愛におけるワクワクやときめきを描きたいとなったとき、既婚者だとどうしても『昼顔』のような不倫がテーマになる。でも今回は、もう少しさわやかな恋愛を描きたいという意図があって、そうなるとやはり独身女性がいいかな、と。女性はいくつになってもキレイでありたいと思っているでしょうし、最近は本当にキレイな女性が増えている。そういう方々への応援歌になるといいなと思っています。

──『オトナ女子』というタイトルの「女子」という言葉は、たしかに便利ではあるんですが、40代の女性に対して使うとなると、多少抵抗感もあるように思えます。

中野:そのあたりの葛藤を描けると面白いのかなと思っていますね。江口洋介さんがそういうのをツッコむ役になりますね。作品の中には「女子に年齢制限はあるのか」というセリフもありますが、いくつになっても「女子」と呼び続ける気持ちよさはあってほしいなと思っています。

──プライベートでは結婚もして子供もいる篠原涼子さんを、独身女性の役に設定したのはどういう理由でしょうか?

中野:“オトナ女子”の代表として考えると、やっぱり篠原さんなのかなという感覚です。仕事もプライベートも含めて、細かいところまでしっかり気を配っていらっしゃるでしょうし、なにより美しさを保っている。そこがやはり“オトナ女子”として重要だと思うので。

──以前、中野さんが手がけられた『ラスト・シンデレラ』は15才年下の男の子とのラブストーリーでしたが、今回は大人の男性との恋愛ですね。

中野:そうですね。ただ、今回は江口さんを代表する男性陣が何人も出てくるので、大人の男性との恋愛というよりも、いろいろなタイプの男性との恋愛といった感覚です。斎藤工さんや平山浩行さんといった女性から人気の高い俳優さんを筆頭に、今後も次から次へと男性陣が登場します。

──現場はどんな雰囲気ですか?

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