冒頭のツアー最終日。この日も彼女の華やかさは客席でも注目を集めていた。ノースリーブのワンピに、髪形はきれいにセットされたアップスタイル。客席中央の“特等席”でキョロキョロと辺りを見回しては、会場を訪れていた郷の友人、大地真央(59才)夫妻らをはじめ芸能関係者と挨拶を交わし、公演後はお見送りまで。妻としては甲斐甲斐しい献身ぶり。しかし、その姿が熱狂的なファンをヤキモキさせていた。
「芸能の世界ではアイドルの妻が表に出てはいけないのは鉄則中の鉄則。たとえば、工藤静香(45才)がSMAPのコンサートで客席のど真ん中に座ることはあり得ないし、福山雅治(46才)が結婚してもいまだに嫁とのツーショットを見せないのも、ファンの気持ちをおもんぱかったから。アイドルの妻は人前では、夫の前にも後にも横にも立っちゃいけない。それくらい気を使わなければいけないものなんです」(ベテランの芸能関係者)
コンサートのことだけではない。
「Aさんは結婚後、ファンクラブの運営にも積極的にかかわるようになったそうです。“郷さんとの間に入ってくれて助かる”というスタッフの声の一方で、“ちょっと口を出しすぎじゃないか”という思いを抱く関係者も少なくなかった。実は30年来、郷さんのすぐ側にいてファンクラブをとりまとめていたスタッフが最近辞めたのですが、そのきっかけも彼女の介入だったというんです。最近は誰も彼女に意見できず、困っているようです」(前出・郷の知人)
郷の実母(82才)もそんな様子を心配しているという。
「近所でも評判の美少年だった郷を『九州男児』として厳しく育てたのがお母さんでした。“ひろみ命”で知られ、いわば郷のいちばんのファン。裏方として、郷さんを支え続けてきたお母さんは、Aさんの行動を見て“これでは大切なファンが離れてしまう”と心配しています。あまりに見かねて郷さんに忠告したものの、なかなかうまく伝わらない。一時は嫁姑で口をきかないほどギクシャクしたこともあったそうです」(芸能関係者)
郷の還暦を祝うため、ツアー最終公演には母親も顔を出していた。しかし、Aさんは義母の隣に座ることもなく、挨拶も早々に芸能関係者との会話に興じていた。郷の母が会場を後にする際、数人のスタッフが手を貸そうと付き添ったが、そこにもAさんの姿はなかった。
※女性セブン2015年11月19日号