国内

お坊さんの妻が語るクリスマス 住職がサンタになることも

 連続ドラマ『5→9~私に恋したお坊さん~』(フジテレビ系)では、雑巾がけや裁縫などの花嫁修業、姑のイヤミ、古いしきたりなど、お寺の生活が描かれているが、実際はどうなのか? 以下、3人の「お坊さんの嫁」がリアルな本音をぶっちゃけてくれた。

◇座談会参加者
 A子さん…20代、結婚1年目。婚家は神奈川県内の日蓮宗。
 B子さん…40代、結婚15年。婚家は信州にある曹洞宗の禅寺。
 C子さん…50代、結婚30年。婚家は大阪の浄土宗。

A子:お寺の子は仏教系の学校へ行かないとダメですか?

C子:そんなことはない。知り合いの禅宗のお寺では、お嫁さんの希望でお子さんをクリスチャンの幼稚園に通わせていて、家で「マリア様の心~」と、歌っているそうよ。

B子:もうすぐクリスマスですけれど、お寺にもサンタがやってくる。夫が幼い頃にもやっぱり、住職がサンタになってくれたって。クリスマスの食卓には、骨つきチキンとケーキも並びますしね。

A子:そうそう! お寺って精進料理しか食べちゃいけないのかと思ったら、普通にお肉を食べるんですよね。ウチは3日に1回は肉を食べます。

C子:実は私も「お肉を食べてはいけない」と決まっていないのには、驚いたわ。それなのに、檀家さんの目を気にして遠くのスーパーまでお肉を買いに行っちゃうんですけどね。

B子:同居なので、いわゆる嫁姑関係にも苦労しませんか。ウチは信州の由緒ある寺だから檀家さんも数百いて、月に数回、法事や葬式がある。田舎は親戚が多くて、見たこともない数の湯呑が並ぶんです。お茶出しは嫁の役目ですが、均等に同じ濃さに淹れるのは難しくて、色がバラバラ。

 毎度、お義母様のチェックが入り、「昔はお葬式もお寺でやったのよ。料理だって私たちが作っていた。今はお葬式も会館だし、法事の料理も仕出し屋任せ。お茶くみなんてラクなものじゃないの」なんて、チクリとやってくる。

C子:60才の住職でも、父親が生きていれば“若”と呼ばれる世界だものね。私も80代の義母に、「今は携帯があるから、自由に出かけられていいわよねぇ。私の時代は365日24時間、お寺に張りついて、檀家さんからの連絡を待っていたのに」と、イヤミを言われるわよ。

A子:コワ~(笑い)。私、字が汚くてクセ字なんですよ。檀家さんへのお礼状を書くときに筆ペンを使うと象形文字みたいになってしまうので、こっそりパソコンで打ち出していたら、お義母さんに見つかっちゃって。「まずはうまく筆ペンが使えるようになりなさい」って、通信教育で勉強中です。

※女性セブン2015年11月26日号

関連記事

トピックス

運転席に座る広末涼子容疑者
《事故後初の肉声》広末涼子、「ご心配をおかけしました」騒動を音声配信で謝罪 主婦業に励む近況伝える
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン
鶴保庸介氏の失言は和歌山選挙区の自民党候補・二階伸康氏にも逆風か
「二階一族を全滅させる戦い」との声も…鶴保庸介氏「運がいいことに能登で地震」発言も攻撃材料になる和歌山選挙区「一族郎党、根こそぎ潰す」戦国時代のような様相に
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏に「自民入りもあり得るか」聞いた
【国民民主・公認取り消しの余波】無所属・山尾志桜里氏 自民党の“後追い公認”めぐる記者の直撃に「アプローチはない。応援に来てほしいくらい」
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《普通の大学生として過ごす等身大の姿》悠仁さまが筑波大キャンパス生活で選んだ“人気ブランドのシューズ”ロゴ入りでも気にせず着用
週刊ポスト
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
遠野なぎこさん(享年45)、3度の離婚を経て苦悩していた“パートナー探し”…それでも出会った「“ママ”でいられる存在」
NEWSポストセブン
レッドカーペットに登壇した大谷夫妻(時事通信フォト)
《産後“ファッション迷子期”を見事クリア》大谷翔平・真美子さん夫妻のレッドカーペットスタイルを専門家激賞「横顔も後ろ姿も流れるように美しいシルエット」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 石破政権が全国自治体にバラ撒いた2000億円ほか
「週刊ポスト」本日発売! 石破政権が全国自治体にバラ撒いた2000億円ほか
NEWSポストセブン