事件のニュースでは、「加害者の親御さんの気持ちまで考えるようになった」とも。そのことは女優業に役立っていると言いつつも、自分がなぜこの仕事をしているのか、なかなか答えを見いだせなかった時期があったのも事実だろう。
だが、前向きで真っ正直でユーモアに溢れ、宝塚のトップスターとして団員をまとめていた真矢は、画面に出ていないところでさまざま努力を重ねたと思われる。
国分が結婚を発表した際、「こんなに結婚に合っている人はいない」と真矢はコメント。二人の距離が縮まっていることを感じさせられた。『ビビット』で国分の“女房役”をしている真矢にしか言えないコメントだったと思う。
もちろん国分も変わった。かつて薬丸裕英がそうであったように、生活情報番組のMCとして、既婚者ということは大きなメリットだし、意見を言うということに関して、あきらかにステージが上がったのだ。特にSMAP騒動の際の彼のコメントは、気心の知れた国民的アイドルとして、同じようなキャリアを積んできたアーティストとして、的を射たものばかりだった。
さらに、『朝ズバッ!』の後期、みのもんたを支え、みのが姿を消してからも番組を守り続けてきたTBSの井上貴博アナと、『サンデージャポン』でも人気で、先頃、自らの恋愛ネタでも話題となり番組に貢献した吉田明世アナらもまた、雰囲気が良くなったスタジオで伸び伸びやっているのがよくわかる。
井上アナは、みのさんにいじられ、自信をつけ、『ビビット』に異動。『朝ズバッ!』とはあえて異なるカラフルな衣裳で進行に臨んでいる。
吉田アナは、「サンジャポ」の印象が強いので軽いカンジに見られているが、実は硬軟どちらもやれる実力派。あの吉川美代子先輩も「吉田はいい!」と太鼓判を押しているのだ。
昨年、吉田アナと仕事をした際、「『サンジャポ』だけでなく、これからは『ビビット』の吉田…と言われるように頑張ります」と決意を新たにしていた。視聴率もインパクトも『サンジャポ』のほうが上なのに、吉田アナが『ビビット』の~と言われたい…と希望するとは、やはり、よほど『ビビット』の雰囲気が良く、やりがいがある番組だということがわかろう。
TBSの番組は、他局より“打ち上げ”や“食事会”が多いことでも知られるが、恐らく、国分太一も真矢ミキも、そうした機会を増やして、演者やスタッフとの懇親をはかっているのだろう。
TBSで『はなまる~』がスタートする際、プロデューサーはNHKの生活情報番組に新鮮味を感じ、コンセプトのヒントにしたと言われる。忘れもしない、『はなまる~』第一回目のメインの特集は「味噌」だった。
この先、『ビビット』で「味噌」をメインに取り上げることはないとは思うが、スタジオの雰囲気や国分&真矢のコンビネーションが劇的に良くなったいま、「はなまるカフェ」のようなゲストコーナーを作ってみても良いのではないかと思う今日このごろだ。4月以降の『白熱ライブ ビビット』に期待している。