芸能

エヴェレスト撮影の岡田准一 役者としての自分を語る

 第38回日本アカデミー賞での最優秀主演男優賞受賞など実力派俳優としての地位を着実に確立してきたV6の岡田准一(35才)が、世界最高峰であるエヴェレストでの撮影に命懸けで挑んだ映画『エヴェレスト 神々の山嶺』(3月12日、全国ロードショー)。

 岡田は、ただの山男になることだけを一身に思い、大自然の厳しい自然の中で過酷な撮影に挑んだという。岡田が演じたのは孤高の天才クライマー・羽生(阿部寛)と出会い、エヴェレスト登頂に挑む、山岳カメラマンの深町誠。

「この役のお話をいただいたとき、エヴェレストでの撮影、そして羽生役を阿部さんが演じられることも聞き、その2つが揃うならぜひやらせてほしいと言いました。もともと登山もカメラも好きだということもあり、危険かどうかは二の次でした。

 連載開始から20年以上映像化が実現しなかったのは、羽生を演じきれる役者さんがいなかったんだと思うんです。やっと羽生という役柄に阿部さんが出会ったのなら、ぼくは喜んで受けますよ。だから、大変っていうよりは楽しみでしかなかったんですよね」

 日本映画史上初となるエヴェレストでのロケは、10日間かけてエヴェレストに登り、標高5200m地点での撮影を敢行。「酸素が半分で、気温がマイナス20℃にもなる場所。靴ひもを結ぶのさえ嫌になる世界」だったという。

「マロリーはそこに山があるから登る。羽生はおれがいるから山に登る。ぼく個人の場合は今まで、仲間がいるから山に登っていました。仲間と登るのが楽しいからであって、挑戦ではないんですよ。だけど、誰も登ったこともないルートや過酷さ、誰かを犠牲にしてまで命を燃やしてやりたいことをやるということに多少の憧れは持っているんだと思います。

 エヴェレストの手前にあるヒマラヤ山脈は、地球の壁みたいに感じる場所で、神々の山嶺っていう原作にあるタイトルがピッタリ。そこにチャレンジするなんて映画の仕事がなかったらぼくの人生にはないんです。行ってみたいなとは思っても、長い休みをかけて命懸けて実際に行くかと言われたら行かない。でもそこに立ってみると説明できない魅力を、感じるんです」

関連記事

トピックス

10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン
ミセス・若井(左、Xより)との“通い愛”を報じられたNiziUのNINA(右、Instagramより)
《ミセス若井と“通い愛”》「嫌なことや、聞きたくないことも入ってきた」NiziU・NINAが涙ながらに吐露した“苦悩”、前向きに披露した「きっかけになったギター演奏」
NEWSポストセブン
「ラオ・シルク・レジデンス」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
「華やかさと品の良さが絶妙」愛子さま、淡いラベンダーのワンピにピンクのボレロでフェミニンなコーデ
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左・撮影/山口比佐夫、右・AFP=時事)
《笹崎勝巳レフェリー追悼》プロレス仲間たちと家族で送った葬儀「奥さんやお子さんも気丈に対応されていました」、クマ襲撃の現場となった温泉施設は営業再開
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン