ライフ

血を増やす5つのルール 血液がサラサラでもダメな理由とは

 この季節、スーパーに行くとついつい手にとってしまう新玉ねぎ。安くて甘くておいしくって、おまけに血液サラサラにしてくれるっていうから、主婦にとっては食卓の強い味方。でも…。

「いくら血液がサラサラでも、血の量そのものが不足していると、血流はよくなりません」

 そう話すのは『血流がすべて解決する』(サンマーク出版)の著者・堀江昭佳さんだ。堀江さんは出雲大社の参道で15年間、5万件の相談を受けた漢方薬のプロ。日本全国から彼を頼って患者が駆けつけ、“出雲の神様”と呼ぶ人もいるという。

 その堀江さんが言うには、メタボや生活習慣病によって本当に血液がドロドロになっている人は別として、女性は、「血不足」によって血流が悪くなっている人が多いのだそう。

「血流が悪いと、・むくむ・太る・だるい・冷える・病気がち、といった不調を引き起こします。こうした状況が続けば、肩こりやめまい、生理不順、不妊、更年期症状、抜け毛、はては重大な病気の原因ともなります。

 また鉄不足によって、“幸せホルモン”と呼ばれるセロトニンも不足し、イライラや感情がコントロールできなくなったり、うつ症状になることも」(堀江さん、以下「」内同)

 つまり毎日玉ねぎを食べていても、サラサラにする血が足りなければ、さらさら意味がないということ。そればかりか体の不調から心の不調まで引き起こすというのだ。

 では、血の量を増やすにはどうしたらいいのだろうか。堀江さんに、今日からできる5つの方法を教えてもらった。

【1】満腹より空腹
 食後、およそ90分で胃は空っぽになり、強い収縮を起こす。胃や腸の中にある食べ物の残りカスや古い粘膜をはぎとって、胃腸をきれいにしようとするのだ。ところが、3食+間食で食べすぎていると、空腹の時間がなく、胃腸の掃除ができなくなり、食べ物のカスがたまったまま。

 腸壁が汚れて胃腸の働きが弱くなり、食べ物からエネルギーを吸収できなくなる。これでは、血も作ることができない。意図的に“空腹”の状態を作ることで、胃腸が元気になるという。

「とはいっても、全然食べないのはよくありません。おすすめなのは、夕食だけ抜く、“夕食断食”。胃の中に食べ物が入ったまま寝ると、眠っている間は消化が進まず、胃の掃除ができません。

 夕食を抜いたり、それが難しい人は控えめにしたりして『小腹がすいた』くらいで眠ってみてください。お腹がグーっとなると思いますが、それは、“お腹すいたよ”ではなく、“胃をお掃除している、食べないで”というサインです」

【2】肉食女子になる
 血を作るのに必要なのはたんぱく質と鉄分。肉には、たんぱく質はもちろん、体に吸収されやすい「ヘム鉄」という鉄分が豊富に含まれている。

「肉の中でも鶏肉がおすすめです。鶏肉は薬膳でも『気血を補い、体を温め、胃腸を助ける滋養食』といわれています。鶏肉を使った料理なら何でも血によいのですが、特に血を作る力が高いのは骨。骨付きの手羽先や手羽元のスープなどがおすすめです」

関連キーワード

関連記事

トピックス

オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
公金還流疑惑がさらに発覚(藤田文武・日本維新の会共同代表/時事通信フォト)
《新たな公金還流疑惑》「維新の会」大阪市議のデザイン会社に藤田文武・共同代表ら議員が総額984万円発注 藤田氏側は「適法だが今後は発注しない」と回答
週刊ポスト
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン
“反日暴言ネット投稿”で注目を集める中国駐大阪総領事
「汚い首は斬ってやる」発言の中国総領事のSNS暴言癖 かつては民主化運動にも参加したリベラル派が40代でタカ派の戦狼外交官に転向 “柔軟な外交官”の評判も
週刊ポスト
黒島結菜(事務所HPより)
《いまだ続く朝ドラの影響》黒島結菜、3年ぶりドラマ復帰 苦境に立たされる今、求められる『ちむどんどん』のイメージ払拭と演技の課題 
NEWSポストセブン
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
公職上の不正行為および別の刑務所へ非合法の薬物を持ち込んだ罪で有罪評決を受けたイザベル・デール被告(23)(Facebookより)
「私だけを欲しがってるの知ってる」「ammaazzzeeeingggggg」英・囚人2名と“コッソリ関係”した美人刑務官(23)が有罪、監獄で繰り広げられた“愛憎劇”【全英がザワついた事件に決着】
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
NEWSポストセブン