国内

都知事選に安倍首相「勝てるなら小池百合子氏でも」との意向

 東京地検特捜部には現在、舛添要一・東京都知事の“疑惑”についての「告発が殺到している」(司法記者)状態だという。首相官邸も完全に舛添氏に見切りをつけたようだ。

「内閣情報調査室が極秘の舛添調査チームを編成して疑惑を洗い出している。まだまだ疑惑は出てくる」(官邸スタッフ)

 内調が動いているということは、安倍政権がメディアの舛添追及を後押ししていると見ていい。だが、ここにきて官邸も自民党も舛添氏に辞任勧告というとどめを刺そうとはせず、「第三者による調査」という見え見えの時間稼ぎを許している。自民党東京都連の役員が語る。

「後任の候補選びが混乱し、舛添を当面延命させて秋まで都知事選を延ばそうという力学が働いている」

 一体何が起きているのか。与野党は舛添辞任をにらんで都知事候補選びを本格化させている。民進党の有力議員が「勝てるのは蓮舫氏しかいない。オレが都知事選に立つように説得する」といえば、自民党では東京都連会長の石原伸晃・経済再生担当相をはじめ、丸川珠代・環境相、小池百合子・元防衛相が候補にあがり、果ては舛添氏の「元妻」の片山さつき氏の出馬説まで流れている。

 その中で最有力候補に浮上したのが小池氏だという。安倍側近筋が「党内でもほとんど知られていないが」とこう明かした。

「官邸は5月中旬からひそかに都知事選候補の人選に着手していた。民進党が切り札の蓮舫を立てるなら、自民党も女性候補で対抗する必要がある。

 東京選出の議員から知名度で絞ると丸川珠代か、小池百合子の2人。丸川は安倍総理の覚えがめでたいが、現職大臣を議員辞職させて都知事選に立てるのは無理がある。小池は環境相や防衛相、自民党総務会長を務めてキャリアは十分だが、反主流派で政権と距離があり、安倍総理がウンといわないだろうと思われていた。

 ところが、意外なことに総理は『勝てる候補なら小池擁立でいい』という意向を漏らした。これにはみんな驚いた」
 
 都知事候補が固まれば、参院選と都知事選を同日に行なう“ダブル選”が現実味を帯びる。

※週刊ポスト2016年6月10日号

関連記事

トピックス

交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
世界選手権東京大会を観戦される佳子さまと悠仁さま(2025年9月16日、写真/時事通信フォト)
《世界陸上観戦でもご着用》佳子さま、お気に入りの水玉ワンピースの着回し術 青ジャケットとの合わせも定番
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
身長145cmと小柄ながら圧倒的な存在感を放つ岸みゆ
【身長145cmのグラビアスター】#ババババンビ・岸みゆ「白黒プレゼントページでデビュー」から「ファースト写真集重版」までの成功物語
NEWSポストセブン
『徹子の部屋』に月そ出演した藤井風(右・Xより)
《急接近》黒柳徹子が歌手・藤井風を招待した“行きつけ高級イタリアン”「40年交際したフランス人ピアニストとの共通点」
NEWSポストセブン
和紙で作られたイヤリングをお召しに(2025年9月14日、撮影/JMPA)
《スカートは9万9000円》佳子さま、セットアップをバラした見事な“着回しコーデ” 2日連続で2000円台の地元産イヤリングもお召しに 
NEWSポストセブン
高校時代の青木被告(集合写真)
《長野立てこもり4人殺害事件初公判》「部屋に盗聴器が仕掛けられ、いつでも悪口が聞こえてくる……」被告が語っていた事件前の“妄想”と父親の“悔恨”
NEWSポストセブン
世界的アスリートを狙った強盗事件が相次いでいる(時事通信フォト)
《イチロー氏も自宅侵入被害、弓子夫人が危機一髪》妻の真美子さんを強盗から守りたい…「自宅で撮った写真」に見える大谷翔平の“徹底的な”SNS危機管理と自宅警備体制
NEWSポストセブン
鳥取県を訪問された佳子さま(2025年9月13日、撮影/JMPA)
佳子さま、鳥取県ご訪問でピンクコーデをご披露 2000円の「七宝焼イヤリング」からうかがえる“お気持ち”
NEWSポストセブン
長崎県へ訪問された天皇ご一家(2025年9月12日、撮影/JMPA)
《長崎ご訪問》雅子さまと愛子さまの“母娘リンクコーデ” パイピングジャケットやペールブルーのセットアップに共通点もおふたりが見せた着こなしの“違い”
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン
国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン