国内

高齢出産の時代 乳がん発見治療と妊娠出産の両立が課題

小林麻央の乳がん治療は女性たちに衝撃を与えた

 歌舞伎俳優・市川海老蔵(38才)は、妻でフリーアナウンサーの小林麻央(33才)が、1年8か月前から乳がんの治療中であることを明らかにした。このニュースは、ママたちに大きな衝撃を与えているという。

 小林麻央は第1子を2011年7月に29才で出産、続いて2013年3月に第2子を出産している。つまり麻央は、2011~2013年まで妊娠と出産が続いた。それゆえママたちの衝撃は一層大きい。2人の子供を持つ菅野綾香さん(32才・主婦)もそのひとり。

「これまでも乳がんにかかった芸能人が話題になっていましたが、みんな年齢が自分より上だしなって思って、どこか他人事というか…。だけど、麻央さんのように子供を2人産んで、若くて、それでも乳がんになるんだと思いました」

 乳がんにかかるリスクは出産経験がない女性や高齢出産の女性のほうが高いというのが定説。女性ホルモンにさらされる時間・時期が多いほど乳がんリスクは高まると考えられている。つまり、生理周期を繰り返す人が乳がんになりやすいということだ。しかし半面、妊娠、出産、授乳中は、乳がんが見つかりづらい状況でもある。かまくら乳がんセンター長・土井卓子先生が説明する。

「一般的に妊娠・授乳期は、乳腺が張っていたり硬かったりするから異常が見つかりにくいんです。また、乳がんは一般的にいわれるように、確かに45才以上に多い病気ですが、多くの女性が20代で出産していた昔と違い、今は35才以降で出産する人も多い。30代で乳がんにかかって妊娠・出産期と重なることも増えてきました。たとえば30才でがんが見つかったとしましょう。その人が早く子供がほしいと望んでいても、ホルモン治療を何年も続ければその間の出産が難しくなります。ですから最近は、妊娠・出産と乳がんの発見治療をどう両立させていくかが大きな課題です」

関連記事

トピックス

志村けんさんが語っていた旅館への想い
《5年間空き家だった志村けんさんの豪邸が更地に》大手不動産会社に売却された土地の今後…実兄は「遺品は愛用していた帽子を持って帰っただけ」
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《木漏れ日のなかベビーカーを押す海外生活》眞子さん、苦渋の決断の背景に“寂しい思いをしている”小室圭さん母・佳代さんの親心
NEWSポストセブン
自殺教唆の疑いで逮捕された濱田淑恵被告(62)
《信者の前で性交を見せつけ…》“自称・創造主”占い師の濱田淑恵被告(63)が男性信者2人に入水自殺を教唆、共謀した信者の裁判で明かされた「異様すぎる事件の経緯」
NEWSポストセブン
米インフルエンサー兼ラッパーのリル・テイ(Xより)
金髪ベビーフェイスの米インフルエンサー(18)が“一糸まとわぬ姿”公開で3時間で約1億5000万円の収益〈9時から5時まで働く女性は敗北者〉〈リルは金持ち、お前は泣き虫〉
NEWSポストセブン
原付で日本一周に挑戦した勝村悠里さん
《横浜国立大学卒の24歳女子が原付で日本一周に挑戦》「今夜泊めてもらえませんか?」PR交渉で移動…新卒入社→わずか1年で退職して“SNS配信旅”を決意
NEWSポストセブン
「第42回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
《ヘビロテする赤ワンピ》佳子さまファッションに「国産メーカーの売り上げに貢献しています」専門家が指摘
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《総スカン》違法薬物疑惑で新浪剛史サントリー元会長が辞任 これまでの言動に容赦ない声「45歳定年制とか、労働者を苦しめる発言ばかり」「生活のあらゆるとこにでしゃばりまくっていた」
NEWSポストセブン
王子から被害を受けたジュフリー氏、若き日のアンドルー王子(時事通信フォト)
《エプスタイン事件の“悪魔の館”内部写真が公開》「官能的な芸術品が壁にびっしり」「一室が歯科医院に改造されていた」10代少女らが被害に遭った異様な被害現場
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、インスタに投稿されたプライベート感の強い海水浴写真に注目集まる “いいね”は52万件以上 日赤での勤務をおろそかにすることなく公務に邁進
女性セブン
岐路に立たされている田久保眞紀・伊東市長(共同通信)
“田久保派”の元静岡県知事選候補者が証言する “あわや学歴詐称エピソード”「私も〈大卒〉と勝手に書かれた。それくらいアバウト」《伊東市長・学歴詐称疑惑》
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
「少女を島に引き入れ売春斡旋した」悪名高い“ロリータ・エクスプレス”にトランプ大統領は乗ったのか《エプスタイン事件の被害者らが「独自の顧客リスト」作成を宣言》
NEWSポストセブン
東京地裁
“史上最悪の少年犯罪”「女子高生コンクリート詰め事件」逮捕されたカズキ(仮名)が語った信じがたい凌辱行為の全容「女性は恐怖のあまり、殴られるままだった」
NEWSポストセブン