芸能

「梨園の妻」の重責 200以上の演目にも精通する必要あり

「梨園の妻」の重圧とは?(小林麻央)

 市川海老蔵(38)は妻・小林麻央(33)の乳がん闘病を告白した会見で、昨年11月の長男・勸玄くん(3)の「初お目見え」の際、麻央が病院から歌舞伎座へと通っていたことを明かしながら、彼女の気概についてこう語った。

「覚悟を決めた上で向かったわけです」

 自らの命を削ってでも、お家の未来を占う一大事を見守る。それほど“梨園の妻”は重責を担っているのだ。二代目市川猿之助の甥で、歌舞伎研究家の喜熨斗勝氏が話す。

「歌舞伎の世界では『舞台は夫の職場、ロビーや客席は妻の仕事場』と言われている。妻は裏方に回り、体調管理、スケジュール管理はもちろん、ご贔屓筋の名前、顔、プロフィールも全部覚え、話を振られてもすぐ答えられるように200以上にわたる歌舞伎の演目にも精通していなくてはならない。またお家の伝統を守るために後継者も産まなければならない」

 350年の歴史ある「成田屋」こと市川宗家の妻として海老蔵を支え、お世継ぎも産んだ麻央は“梨園の妻”としての役割を十分果たしている。だが、そんな麻央も結婚(2010年)当初は“洗礼”を受けていた。

「麻央ちゃんはとても若い娘さんとは思えないような地味な水色の着物をよく着ていて、他の梨園妻たちから『ドラえもんみたい』と陰口を叩かれていた」(成田屋関係者)

 当時、周囲から麻央の“ライバル”とされていたのが、2009年に中村勘九郎(34)と結婚した前田愛(32)だ。

「同世代な上に“梨園入り”の時期も近い。一緒にロビーに立つと、先輩梨園妻やご贔屓筋からは『愛ちゃんの方が着こなしが綺麗』とか『愛ちゃんの方が堂々としている』と、何かと比較されていた。その影響からか、いまでも2人の関係はどことなくぎこちないと言う人もいます」(同前)

※週刊ポスト2016年7月8日号

関連記事

トピックス

実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
若手俳優として活躍していた清水尋也(時事通信フォト)
「もしあのまま制作していたら…」俳優・清水尋也が出演していた「Honda高級車CM」が逮捕前にお蔵入り…企業が明かした“制作中止の理由”《大麻所持で執行猶予付き有罪判決》
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン
和歌山県警(左、時事通信)幹部がソープランド「エンペラー」(右)を無料タカりか
《和歌山県警元幹部がソープ無料タカり》「身長155、バスト85以下の細身さんは余ってませんか?」摘発ちらつかせ執拗にLINE…摘発された経営者が怒りの告発「『いつでもあげられるからね』と脅された」
NEWSポストセブン
結婚を発表した趣里と母親の伊藤蘭
《趣里と三山凌輝の子供にも言及》「アカチャンホンポに行きました…」伊藤蘭がディナーショーで明かした母娘の現在「私たち夫婦もよりしっかり」
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《恐怖のマッサージルームと隠しカメラ》10代少女らが性的虐待にあった“悪魔の館”、寝室の天井に設置されていた小さなカメラ【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン