◆子供に会ったのは3、4回

 美穂さんは2月末に男児を出産、鶴保氏も国会会期中の忙しい時間を縫って出産に立ち会ったという。しかし、その2か月後、美穂さんや親族を仰天させる出来事が起こる。鶴保氏が美穂さんに断りなく離婚届を出していたのだ。

 あらかじめ美穂さんが〈離婚届不受理申出書〉を提出していたため、鶴保氏の提出した離婚届は結果的に不受理となった。親族がその後のことを振り返る。

「さすがに美穂の両親も“こんな人とは別れた方がいい”と離婚を勧め、美穂自身も気持ちを固め、弁護士を立てて離婚協議を始めたんです。話し合いは難航したものの、2014年10月に慰謝料不要、月額8万円の養育費を払うという条件で協議離婚が成立しました」

 ところが、最後まで鶴保氏の行動は解せないものだった。

「養育費の支払いが昨年の秋に何の連絡もなくストップしてしまったんです。出産後、鶴保さんが子供に会ったのも3、4回程度。彼には父親としての自覚や責任感はまったく感じられません」(同前)

 以上が、鶴保氏が閣僚入りする前に彼の私生活で起きていた出来事である。結婚や離婚には当人同士にしかわからない事情があるだろうし、(野田氏との結婚がそうであったように)その形も様々である。だが、入籍・出産から離婚届の提出までわずか2か月という経緯に、美穂さん側が不信感や憤りを抱くのは当然だろう。

 鶴保氏の真意を聞くべく、本誌記者が電話をかけると結婚と離婚、子供の出生については「事実です」と認めたうえで、「あとは文書で答える」とした。

 婚姻届の際に離婚届を書かせていたことや、入籍からわずか2か月後に妻の承諾もなく離婚届を出した理由、毎月8万円の養育費の支払いが止まっていることについて問うと、以下の文書回答があった。

「離婚の事実には相違ありませんが、細部にわたっての経緯や現状については、プライベートな部分につき、当方は何もお答えする用意はありません。相手は一般の方で新たな生活もあることですので、温かくお見守り頂ければありがたいと思います」

 美穂さんの実家を訪ねると、本人に代わって両親が対応した。2歳の孫を祖父母として支える存在だ。

「結婚から離婚に至るまでの経緯は事実です。鶴保さんのことは何一つ信用できなかった。もう彼とは関わりたくありません」

※週刊ポスト2016年9月2日号

関連記事

トピックス

全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト