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2016.10.27 07:00  週刊ポスト

野村克也氏 「大谷にやられっ放しのパの連中に恥はあるか」

 それに私は、大谷は「本当にそんなに球速が出ているのか」と疑問に思っている。普通、160キロを超える球なんてバットにかすりもしない。それが今の打者は簡単にバットに当て、タイムリーまで打っている。まったく、大したものだと思う。

 速さでいえば私の経験上、金田(正一)さんや、南海で実際に球を受けた江夏(豊)のほうがもっと速かったように感じる。山口高志はさらに速かった。日本シリーズでは山本浩二、衣笠祥雄が山口の球に、それこそかすりもしなかったのを覚えている。

 断わっておくが、私は別に懐古主義に浸りたいわけではない。大谷の素質が素晴らしいことに異論はないし、選手個々の能力や技術、体格などでいえば、私の現役時代よりも進化していると思う。ただそれを踏まえて、あえていわせてもらいたい。

 プロ野球のレベルは低下している。

●のむら・かつや/1931年、京都府生まれ。京都府立峰山高校卒業後、テスト生として南海に入団。3年目から正捕手となり、首位打者1回、本塁打王9回、打点王7回、戦後初の三冠王など数々のタイトルを獲得。1970年には選手兼監督に就任、ロッテ、西武を経て1980年に45歳で引退。その後はヤクルト、阪神、楽天で監督を歴任。ヤクルト時代にはリーグ優勝4回(うち日本一3回)を達成した。

■取材・構成/鵜飼克郎 ■撮影/山崎力夫

※週刊ポスト2016年11月4日号

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