これにも、「益戸育江ちゃん」と呼んでいたファンは落胆したものだ。自分たちが大好きで憧れていたカッコイイ女子が“大人の男性のもの”になってしまったような気がしたからである。

 もう一つ、今回明かされていないプロフィールの中に、「音楽」のことがある。これは私も知らなかったのだが、高樹沙耶は高校時代、原田真二のコンサートを観て、「私もたくさんの人を幸せにできる仕事をしたい」と思い、芸能界を目指したのだという。

 77年『てぃーんず ぶるーす』で彗星の如くデビューした原田真二。クリクリにパーマがかかった髪を左右に振り、ピアノを弾きながら独特の曲調の曲を歌う原田のインパクトはとても強く、一瞬にして当時の若者を虜にしたものだ。

 静岡県浜松市の高校時代に原田真二に憧れて芸能界入りを目指した若き日の高樹沙耶が中西圭三との結婚歴があったり、実は、『はじめてのおつかい』(日本テレビ系)の挿入歌『しょげないでよBaby』の作詞者であったことも事件後、ちらほら話題にされている。

 芸能界入りに強い影響をもたらしたのは「原田真二」で、大きすぎるイメチェンのきっかけとなった『沙耶のいる透視図』には、一風堂のボーカル、土屋昌巳が出演していた。

そして件の『しょげないでよ~』はB.B.クイーンズの曲である。

『おどるポンポコリン』が大ヒットしたB.B.クイーンズは、近藤房之助や坪倉唯子など、知る人ぞ知る“本物”のミュージシャンで結成されたグループ。坪倉は中島みゆきのバックコーラスの一員としても有名だ。

 高樹沙耶がシンガーソングライターの中西圭三と結婚したときには「どこに接点が?」と不思議に思ったものだが、女優の傍ら、多くのプロミュージシャンと交流があり、詞の創作に没頭していた時期が間違いなくあったことがわかる。

 女優の周囲には物事をビシッと言ってくれる人が少ないと言われている。だから大女優の多くは、厳しく指導してくれたり、現場で「蝶よ花よ」とおだてたりはしない映画監督やプロデューサーにコロッといってしまい、恋に堕ちたり結婚したりすると…。

 しかし、それにしても、ここまで男性に影響を受け続け、しかもその都度、“マイブーム”という言葉を超えた自身の“大ブーム”があり、海に53メートルも潜ったり、住処を転々と変えたりする女優というのもまた珍しい。

 そして大麻…。誰が「益戸育江ちゃん」をこんなふうにしてしまったのか。『mcシスター』時代のファンとて既にアラフィフやアラカンヌなので、人生の酸いも甘いも経験しているだろうし、様々な男性との出会いや別れがあっただろう。私もその一人だし、ファンだったので「わかってあげたい」という気持ちも少なからずあるのだが、ここまで男性の影響をストレートに受けてしまうことはやっぱり理解できないでいるのである…。

関連記事

トピックス

中国でライブをおこなった歌手・BENI(Instagramより)
《歌手・BENI(39)の中国公演が無事に開催されたワケ》浜崎あゆみ、大槻マキ…中国側の“日本のエンタメ弾圧”相次ぐなかでなぜ「地域によって違いがある」
NEWSポストセブン
渡邊渚アナのエッセイ連載『ひたむきに咲く』
「世界から『日本は男性の性欲に甘い国』と言われている」 渡邊渚さんが「日本で多発する性的搾取」について思うこと
NEWSポストセブン
 チャリティー上映会に天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが出席された(2025年11月27日、撮影/JMPA)
《板垣李光人と同級生トークも》愛子さま、アニメ映画『ペリリュー』上映会に グレーのセットアップでメンズライクコーデで魅せた
NEWSポストセブン
リ・グァンホ容疑者
《拷問動画で主犯格逮捕》“闇バイト”をした韓国の大学生が拷問でショック死「電気ショックや殴打」「全身がアザだらけで真っ黒に」…リ・グァンホ容疑者の“壮絶犯罪手口”
NEWSポストセブン
“ミヤコレ”の愛称で親しまれる都プロにスキャンダル報道(gettyimages)
《顔を伏せて恥ずかしそうに…》“コーチの股間タッチ”報道で謝罪の都玲華(21)、「サバい〜」SNSに投稿していた親密ショット…「両親を悲しませることはできない」原点に立ち返る“親子二人三脚の日々”
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
「山健組組長がヒットマンに」「ケーキ片手に発砲」「ラーメン店店主銃撃」公判がまったく進まない“重大事件の現在”《山口組分裂抗争終結後に残された謎》
NEWSポストセブン
ガーリーなファッションに注目が集まっている秋篠宮妃の紀子さま(時事通信フォト)
《ただの女性アナファッションではない》紀子さま「アラ還でもハート柄」の“技あり”ガーリースーツの着こなし、若き日は“ナマズの婚約指輪”のオーダーしたオシャレ上級者
NEWSポストセブン
財務省の「隠された不祥事リスト」を入手(時事通信フォト)
《スクープ公開》財務省「隠された不祥事リスト」入手 過去1年の間にも警察から遺失物を詐取しようとした大阪税関職員、神戸税関の職員はアワビを“密漁”、500万円貸付け受け「利益供与」で処分
週刊ポスト
世界中でセレブら感度の高い人たちに流行中のアスレジャーファッション(左・日本のアスレジャーブランド「RUELLE」のInstagramより、右・Backgrid/アフロ)
《広瀬すずもピッタリスパッツを普段着で…》「カタチが見える服」と賛否両論の“アスレジャー”が日本でも流行の兆し、専門家は「新しいラグジュアリーという捉え方も」と解説
NEWSポストセブン
子宮体がんだったことを明かしたタレントの山瀬まみ
《“もう言葉を話すことはない”と医師が宣告》山瀬まみ「子宮体がん」「脳梗塞」からの復帰を支えた俳優・中上雅巳との夫婦同伴姿
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《12月1日がお誕生日》愛子さま、愛に包まれた24年 お宮参り、運動会、木登り、演奏会、運動会…これまでの歩み 
女性セブン
海外セレブの間では「アスレジャー
というファッションジャンルが流行(画像は日本のアスレジャーブランド、RUELLEのInstagramより)
《ぴったりレギンスで街歩き》外国人旅行者の“アスレジャー”ファッションに注意喚起〈多くの国では日常着として定着しているが、日本はそうではない〉
NEWSポストセブン