「自分たちがSMAPの最後の晴れ舞台を作るんだと、“ラストステージ”に向け、さまざまなアイディアが出されています。これまでのスマスマの名場面を振り返るコーナーはもちろん、代表曲をメドレーで披露する案があったり…。局側が今いちばん気合を入れているのは“生放送”です。一部収録になろうとも、絶対に生のコーナーを作りたいと。メンバーからファンへ、感謝の肉声を届けたい。その点にこだわってメンバーと話し合いを進めているそうです。かなり難航しているようですが、あきらめない、と」(別のテレビ関係者)
◆長兄2人を見て覚悟を決めた
解散発表以降会見すらしていないだけに、5人もまた、自分たちの言葉を伝えたいという想いは強いという。
来る“さようなら”放送に先駆けて、25周年の感謝を初めて口にしたのは草なぎ剛(42才)だった。ファッション雑誌『Oggi』で連載コーナーを持つ彼は、解散発表後に「自分の決断」をテーマに語ったこともあり、SMAPファンは毎号、彼の言葉に注目してきた。
「仲間とか将来とか、一般論として話していることでも、タイミング的に解散について暗喩しているのでは、と思える部分が多いんです。ファンにとって、絶対にチェックすべき連載となっています」(ファンの1人)
草なぎは同誌の最新号(10月28日発売)で、25周年記念にスタッフからもらったシャンパンの写真をアップ。彼らしい誠実な文章を綴った。
《これはお仕事関係の方にいただいだもので、ミニサイズのシャンパンに風船で飾り付けがしてあるんだよ。かわいいよね。思いがけない贈り物に心が温まって、思わず写真を撮りました。25周年にあたっては周りやファンのみなさん、たくさんの人の“おめでとう”という声を聞いて、嬉しかった》
同時に草なぎは、SMAPがバラエティー番組に進出した際の思い出にも触れている。アイドルが“笑われる”というケースが初めてだったこと、収録が嫌で仕方なかったことを明かした上で、それでも続けることができた理由に長兄2人の存在を挙げた。
《いちばん最初に『アイドル共和国』というバラエティ番組で中居くんと木村くんがコントみたいなことをして。それを見たときに“これでいいんだ”と腹がくくれたことを、今でもよく覚えている。覚悟が決められたというのかな。年上のメンバーがお手本を見せてくれたから、その背中を追うことができた》
最後の音源となる「25周年記念ベストアルバム」(12月21日発売予定)は、ファン投票の結果選ばれた収録曲が11月3日に発表される。フィナーレに向かって動き出したSMAP。5人の姿を見られるのは、泣いても笑ってもあと2か月──。
※女性セブン2016年11月17日号