今年6月5日放送の『さんまのまんま』に佐藤がゲスト出演した時、さんまは寛一郎について、「かんくんっていうんですけどね、なかなかいい男なんです」と、こう述べた。
「男前が3代続いて、役者になるとか、ならないとかいろいろ5才くらいから言ったけど、本人は『イヤだイヤだ』っていう日もあったしね」
そう言うさんまに、佐藤は苦笑しながらこう答えた。
「ぼくも20才前にこの仕事を始めたけど、それまでは人に言われても『いや、やらないっす』って言ってたもん」
だがやはり、祖父と父の身近で過ごし、“その道”の魅力に目をつぶり続けることはできなかったようだ。
「三國さんの葬儀に参列した際、寛一郎さんの醸し出す雰囲気に魅了された映画関係者が声をかけたことがきっかけだったそうです。もともと寛一郎さんは音楽に興味があったそうですが、スカウトされて演技について考えるようになり、佐藤さんや三國さんの出演した映画を役者になる立場で改めて見直したそうです。そこで祖父と父の偉大さを感じて、人の心を動かすことができる俳優という仕事を志すようになったそうです」(映画関係者)
その後、寛一郎はアメリカに短期留学。人知れず役者の勉強を続けてきた。そして念願が叶い、『菊とギロチン』でのデビューが決まった。
※女性セブン2016年11月17日号