「糖尿病薬は網膜症や腎症などの合併症予防のため、飲み続けることが原則ですが、75歳以上の場合は服用を続けると低血糖で昏睡などに陥るリスクが増加します。そのため、特に重症低血糖を引き起こしやすいアマリールなどの『SU剤』(※注)の服用者は中止を検討しても良い。
逆に降圧剤は75歳以上の場合、リバウンドが起きやすい。既に動脈硬化が進行して脳卒中や心筋梗塞のリスクが高いと考えられるため、服用を突然やめることは避けた方が良いでしょう。あくまでも『量を減らしながら段階的に』が原則です」(同前)
【※注/糖尿病薬。インスリンを合成するすい臓のβ細胞に働きかけ、インスリン分泌を促進させる】
このように「薬を減らせ」というのは簡単だが、「どうやめるか」が問題で、病気や薬ごとに、やめ方は違うのである。
※週刊ポスト2017年1月1・6日号