その後、『女性セブン』(7月7日号)は乙武夫婦の別居と離婚をスクープ(正式な離婚成立は9月)。11月下旬、『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演した乙武氏は、「不倫は暗黙の了解だったが、子供に影響が出るのが耐えられなかった」と離婚理由を述べた。芸能リポーターの井上公造氏が語る。
「ハンデがあってもパワフルにチャレンジするのが乙武さんの魅力でしたが、不倫騒動後はすっかり元気がなくなった。だけど、『ワイドナショー』に出演して以来ツイッターを再開。本音で語るようになり徐々に番組からも声がかかるようになった」
神妙な不倫謝罪会見が続く中、異彩を放ったのが三遊亭円楽だ。2016年6月、40代美女と連れ添って、錦糸町にある「サービスタイム4500円」のラブホに入る姿をキャッチされたが、謝罪会見では、「『円楽改め老いらくです』って名前変えようかと思った」と“円楽節”が炸裂。“不倫なぞかけ”まで披露する爆笑会見となった。
「2016年は桂歌丸師匠が『笑点』(日本テレビ系)の司会を卒業するなど、番組の転換期を迎えて、例年以上に笑点メンバーに注目が集まった。そのため、円楽師匠がマスコミに狙われたのでしょう(笑い)」(井上氏)
女遊びが“芸の肥やし”といわれるのは、歌舞伎役者も同様だ。10月に歌舞伎界の大名跡を襲名した中村芝翫(当時は橋之助)は、京都の花街・先斗(ぽんと)町の30代人気芸妓との逢瀬が報じられた。報道後、夫の不貞を謝罪した妻・三田寛子(50)の姿が〝神対応〟と絶賛された。
「報道後、三田さんはバラエティ番組から引っ張りだこに。悲壮感などおくびにも出さずに“女の強さ”を見せる姿が女性から好感を得ました」(ワイドショー芸能デスク)
井上氏が不倫に沸いたこの2016年を総括する。
「不倫不倫不倫……。魔女狩りのように不倫が見つかった1年でした。猛烈な逆風を目の当たりにして芸能人が縮こまってしまって、夜の街に出ていない気がする。このままでは芸能人の色気みたいなものが消えてしまいかねない。その意味で残念な1年でした」
※週刊ポスト増刊2017新春スペシャル