八木:政府はまだ把握できていないかもしれませんが、旧宮家の当主クラスが、皇籍復帰の意向を持つ方を把握していると聞いています。
小林:仮にいたとして、具体的にどうやって皇籍に入るの? ある日突然、「この人が新しい皇族です」と発表されるわけ?
八木:政府の人間ではないので手続きを聞かれても困りますが、事前の記者会見は不要です。皇族の結婚と同じで、正式決定したら公表し記者会見をすればいい。
小林:国民が知らないうちに政府が内々に「この人を皇族にする」と決めて法律まで変えるなんて、現実的に可能だとは思えないな。その前に察知したジャーナリズムが報道して、国民は「え、何それ? どこの馬の骨だ?」となるよ。
八木:馬の骨ではないですけどね(笑)。
小林:わしも含めて、国民の大多数が「馬の骨」だと思うはずですよ。これまでの皇族と違って、聖域で育ってないんだから。竹田恒泰を見ればわかるでしょ。
八木:でも竹田さんのような方(旧宮家系の男子)が存在するのはたしかではないですか。竹田家のほかにも、賀陽家や朝香家など5つの系統が残っています。東久邇家も人数がけっこう多いですよね。
小林:ちゃんと調べれば実際には廃絶した家もあるはずだけど、それをどういう形で皇族に入れるわけ?
八木:たとえば、こういう方法もありますよ。高円宮家の次女(典子女王)が出雲大社権宮司の千家国麿さんと結婚されたことで、秋篠宮家の眞子さまと佳子さまの嫁ぎ先は千家家よりも家格が上、つまり旧宮家がふさわしいと考える向きがある。将来の皇族の数を減らさないためにも、秋篠宮妃殿下もそれを想定して「女性宮家を作れないものか」と新聞記者に相談をされたようです。
その記者から相談を受けたので私は「逆ではだめですか?」と答えました。つまりご結婚を機に旧宮家の男性を当主とする宮家を創設し、眞子さまや佳子さまが妃殿下となる。これは過去にも例があります。竹田宮家の創設がそうでした。