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都議選 小池新党から70人擁立なら民進党は壊滅的危機に

都議選では大旋風が吹き荒れるのか

 不思議な現象が起きている。小池百合子・東京都知事に“邪魔”と見なされた者は、すべてヒール(悪役)となり、都知事という絶対的な“正義”の前に膝を屈する。小池知事が支持する候補が千代田区長選で圧勝し、ついに「宿敵」である都議会のドン・内田茂都議(千代田区選出)を“討ち取った”。

 さらに勝負どころとみるや、区長選から間髪入れずに石原慎太郎・元都知事に襲いかかった。

 小池氏は築地市場の豊洲移転問題で石原氏の責任を再検証する姿勢を打ち出し、都議会の豊洲市場移転問題特別委員会も区長選後に突然、自民党を含めた全会一致で石原氏の参考人招致を決めた。

 小池流ケンカ殺法の武器が、7月2日投開票の都議選に向けた「300人の刺客」の存在だ。小池氏はこの1月、小池政治塾(塾生約4000人)の中に「都議選対策講座」を開設。約300人を合格させて本格的な候補者養成に乗り出した。

 当初はその中から30~40人を選抜して小池新党「都民ファーストの会」から出馬させ、都議会第一党を目指す戦略だった。だが、千代田区長選の余勢を駆って「70人を擁立して一気に過半数(64議席)確保を狙う」(小池周辺)という超拡大戦略に転じようとしている。政治評論家の有馬晴海氏はこう見る。

「千代田区長選の出口調査では小池都政への支持が8割以上に達し、自民党支持層でも6~7割が小池系候補に流れた。この勢いが都議選まで続くのは間違いない。都民ファーストの会は都議選で各選挙区1議席を獲得するにとどまらず、定数8の大田や世田谷、定数6の杉並、練馬、足立などに複数の候補を擁立し、圧勝する可能性がある」

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