2008年に詩吟と下ネタを融合させた『エロ詩吟』でブレークしたお笑いコンビ天津の木村卓寛(40才)。しかし、その後テレビ出演は激減し、ロケバスの運転手などいくつかの副業を始めていた。そのうちのひとつが、1時間1000円で“おっさん”を借りられる“おっさんレンタル”だ。この仕事の知られざる秘話について木村本人が明かした。
――どんな人が利用しているのですか?
木村:3割は男性です。就職が決まって卒業を控えている大学生に、「社会に出ていく大人としてのアドバイスをください」と言われて、ファミレスでランチしたこともあります。食費とか交通費は向こう持ちなので、注文をしにくいんです。相手は大学生やし、一番安いサービスランチにしました。でも、どうしてもドリンクバーをつけたくて、モジモジしていたら、大学生がぼくの肩をポンと叩いて、「頼んでいいですよ」って(笑い)。
――割りが良かった回は?
木村:時給1000円ですけど、かける人数分なんです。花見の飲み物受け渡し係のときは20人いたので、1時間2万円になりますよね。これはラッキーでした。ネタはやらないと決めているのですが、若干のサービスで「ビールまだありますか?」「あると思います!」ということは、やったりしました(笑い)。
――印象的な依頼はありましたか?
木村:40代の女性で、結婚はしているけど、思い出に残るようなことが何もないと。一生思い出に残るような写真を1枚撮りたいということで、ぼくと恋人風の写真を撮った、ということがありました。庭園をバックにして、カジュアルだけどこぎれいな格好をして撮りました。喜んでくださって「一生大切にします」と言ってくれはりました。
――女性にお誘いを受けることもあったのでは?