木村:そうですね。そういうのもあって、もっと続けたかったんですけど、会費がね…。この仕事って1年契約なんです。年会費が13万円で、昨年10月に更新してくださいと言われたんですけど、会費を回収するために頑張らなあかんというのは本末転倒じゃないですか。それで、もういいかなと思って辞めました。13万円分の回収はできましたけどね。
――これから、やりたい副業はありますか?
木村:めっちゃ探してるんですよ。副業じゃなくても、楽しいなと思えること。最近、ウクレレを買ったんです。ウクレレで漫談とかするかもしれないです。独学でDVD買って練習しています。弾けるのはまだ、『大きな古時計』ぐらいですけどね。
――副業をすることについて、奥さんの反応は?
木村:最初は反対でした。おっさんレンタルも、「人と会うんやろ、危ないやん」という心配ですね。ぼくの子供は5才と3才の女の子ですけど、最近“お笑い”という言葉を覚えたので、「今日、お父さんお笑いの仕事やで」と言ったら、「じゃあ、お笑いキメてきてね」という謎の言葉で送り出されました(笑い)。
――悩んだとき、相談している先輩芸人はいますか?
木村:ちょいちょい東野幸治さんに相談します。いいときは「ええんちゃう?」、そうじゃないときは「もう、ええんちゃう?」の2つしかないので、答えが明快なんです。「おっさんレンタルをもう1年やろうかと思ってるんですけど」、と言った時は、「もう、ええんちゃう?」だったので、それも辞める理由になりました(笑い)。
【木村卓寛(きむらたくひろ)】
1976年 5月 22日生まれ。兵庫県出身。1999年お笑いコンビ天津を結成。2008年に『エロ詩吟』ネタで人気を博し、著書は10万部超のベストセラーとなる。現在はコンビ、ピン活動のほか、ロケバス運転手も行っている。