前述の通り、森友学園理事長が幼稚園の園長を、理事長夫人が副園長を務めている。別の母親のBさんは、副園長からかけられた言葉が忘れられない。
「何か問題があると副園長が毛筆で手紙を書いて子供経由で保護者に渡すんです。あの幼稚園では決まった短い時間にしか子供をトイレに行かせません。混雑していて入れなかったり、たまたまその時に出ない子もいて、後でお漏らしをする子も多い。ウチの年少の息子がお漏らしした時でした。園の先生は放ったらかしで、息子はウンチまみれのパンツを直にカバンに入れて持ち帰りました。
それから園では『アンモニア臭い』とか『持ち物が臭い』と言われるようになり、副園長から『お母さん、犬のにおいってくさいんですよ』『パンツが生乾きで犬臭い』との手紙が届きました。毛筆で書かれた『犬臭い』という言葉にはショックを受けました」
園の定める独自のルールに戸惑う母親も多い。
「お茶を飲む時間も決められていて、食事中にお茶を飲んではダメという不可解なルールもあります。旧海軍がそうしていたかららしいのですが、理由はサッパリわかりません。副園長はベビーカーにも反対で、『乳母車に乗せると脳の細胞を壊す。犬や猫と同じ扱いをしないで人間として扱って下さい』という手紙をもらったことがあります。背骨が曲がるので抱っこひももダメ。特に、父親が抱っこひもをするのは見苦しいので“絶対にさせるな!”と指導されました」(Bさん)
この幼稚園では、「よこしまな考えを持った在日外国人・支那人」と記した文書を保護者に配布するなど、人種差別的な表現も多く見られた。母親のCさんが言う。
「ある在日韓国人の母親に対し、副園長は子供に炭酸飲料を飲ませていたと叱り飛ばし、『韓国人とかは整形したり、そんなものをのんだりしますが、日本人はさせません』と書いた手紙を送りました。ショックを受けた母親が、『差別ではありませんか』と抗議の手紙を返すと、副園長は“差別はしていない”としながら、『心中、韓国人と中国人は嫌いです』との手紙を送り返していました」
※女性セブン2017年3月16日号