国内

森友学園「乳母車に乗せると脳細胞を壊す」と保護者に手紙

国有地売却問題が国会で大炎上中の森友学園が運営する森友保育園

「子供を通わせていた幼稚園が、この春から系列の『安倍晋三記念小学校』を新設するからといって、寄付金を求められたんです。ウチは1口1万円で2口以上の寄付を求められました。1口5万円を求められたママ友もいました。たしかに、園長先生と安倍昭恵さん(54才)が親しいそうで、幼稚園で講演もしていますが、私は安倍さんの支持者じゃありませんし…。寄付はしませんでした」(Aさん)

 現在、大阪・豊中市の国有地売却問題が国会で大炎上中で、連日、新聞やテレビで大きく取り扱われている。

 簡単にいえば、国の土地が前代未聞の安さで学校法人「森友学園」に売られ、その背後に、新設小学校(瑞穂の國記念小學院)の名誉校長である昭恵さんや安倍首相(62才)の影響力があったのではないか、という疑惑である。その森友学園の理事長が、前出のAさんの言う、昭恵さんのオトモダチの園長だ。全国紙記者が言う。

「隣接する土地の値段から計算すると13億円ちょっとのはずでした。ところが、国の鑑定価格で9億5600万円に減り、さらに地中にゴミが埋まっていて掘り起こす費用がかかるとして8億円以上が安くなった。しかも、8億円とは別に、汚染土壌の除去費用として、国は1億3000万円余りを森友学園に支払っています。実質的に、たったの200万円で土地を手に入れたことになります。国有地は国民の財産。それが不当に安く払い下げられたのなら、重大な問題です」

 結局、安倍晋三記念小学校という名称は使われず、昭恵さんは騒動を受けて名誉校長を辞任したが、過去の講演では、「こちら(森友学園)の教育方針は、主人(安倍首相)も大変素晴らしいと思っている」と絶賛していた。

 それもそのはずだ。森友学園が運営する「塚本幼稚園」(大阪市淀川区)の運動会では園児が“選手宣誓”で「安倍首相がんばれ! 安倍首相がんばれ!」「大人の人たちは日本が他の国に負けぬよう」と声を張り上げる様子が報じられている。

 実際に園に子供を通わせていた前出の母親Aさんは「あり得ない日常でした」と声を震わせた。

「猫の顔をあしらったスクールバスがかわいいし、冷凍食品や化学調味料をできるだけ使わない給食が魅力だったので入園させました。ところが、驚いたのは毎朝の朝礼で明治時代の教育勅語を朗唱すること。『大君(天皇)の足元で死のう』という歌詞の軍歌を歌わせることもありました。園が作成する『お母さん新聞』には“日本人の精神”や“武士道”といった記述ばかり。運動会の園長先生の挨拶がとにかく延々と長くて、内容は北方領土がどうとか、竹島がどうとか、尖閣諸島がどうとか。幼稚園児にわかるはずもないんですが…」

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン