「メールをただ見るだけなら問題ありませんが、スマホやネットでIDやパスワードを勝手に入力してインターネットやクラウド上のメールにアクセスすると、不正アクセス禁止法に抵触して3年以下の懲役または100万円以下の罰金になります」
さらにグループLINEで多数の友人たちに夫の悪口を言いふらせば、侮辱罪になる可能性もあるという。
◆乗り物の行列に割り込む
これから春の行楽シーズンを迎えるだけに、私たちも気をつけたい。例えば遊園地に行き、「孫のために」と思って、乗り物の行列に割り込んでしまうのはマナー違反だけでなく、犯罪行為にもなりうる。
「ただ黙って割り込むだけなら違反になりませんが、凄んだり、怒声を上げたりしながら割り込んだら軽犯罪法違反になり、30日未満の期間、刑事施設に収容される拘留、または1000円以上1万円未満の金銭負担を科される科料です」(鈴木さん)
他に軽犯罪法違反に当たるのは、立ち小便、たばこのポイ捨て、ペットの糞の放置など。立ち小便で逮捕、起訴されたケースも実際にあるので、夫には注意しておこう。
◆ホテル宿泊の際に、名前や年齢をごまかす
また、宿泊先にチェックインする際、用紙に名前や住所などを記入するが、ウソの名前を書いたり年齢をごまかして書いたりしたらダメ。
「旅館業法には、宿泊者は氏名、住所などを宿泊先に伝えなければならないことになっています。名前や年齢をごまかすのは、これに違反する行為になります」(荘司さん)
宿泊先から歯ブラシや綿棒などのアメニティーグッズを持ち帰るのはいいが、「ドライヤーやタオル、大きなシャンプーなどは再度利用することを想定していて、持ち帰りを認めていないと考えられるので、窃盗罪になります」(鈴木さん)
「これぐらい平気でしょ?」ではすまされない犯罪行為。松本や早見の例を他山の石とし、くれぐれも行動は慎重に。
※女性セブン2017年3月16日号