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2017.03.22 07:00  週刊ポスト

島田陽子 「エロティシズム表現は様々、挑戦しがいがある」

島田陽子が自身の“ラスト写真集”を振り返る

 1980年の「将軍SHOGUN」でゴールデングローブ賞を受賞するなど、「国際女優」として数々のドラマや映画に出演する島田陽子。また、初ヘアヌードに挑戦した写真集『キールロワイヤル』が55万部の大ヒットを記録するなど多方面で活躍。そんな彼女が“ラスト写真集”と話す『quatre』(1994年・スコラ刊。撮影/渡辺達生)の撮影当時を振り返る。

 * * *
 映画の中での表現に、「濡れ場」と言われているラブシーンがあります。一番神経を使うシーンです。どんなシーンでも、美しくありたいという思いがあり、撮影の時にはワンカットずつ、自分の動きを意識して演じます。腕は、足は、顔は、カメラにどう捉えられているか。もちろん、普通の演技ではカメラを忘れて演じていますが、ラブシーンとなるとどうしても余計な緊張感が襲います。

 10分に一度、濡れ場が必要とされる、例えば日活ロマンポルノがありますが、私も東映の映画で、それに似た撮影がありました。ロマンポルノと言われる作品の濡れ場と、一般の作品の濡れ場に差はありません。強いて言えば、ラブシーンの数の問題くらいでしょうか。

 女優がヌードを写真として世に問う! そんな時代がありました。代表的なのは、樋口可南子さんや宮沢りえさん。皆さん衝撃を受けられたと思いますが、私にとっても衝撃であり、美しく、表現者であることの真の意味を問う作品でありました。

 同時期、私はニューヨークに住んでいて、開高健の、『夏の闇』の撮影準備をしていました。結果、その撮影は中止となり、宣伝写真が残りました。それを一冊の本にしたいとの依頼がありました。

 樋口可南子さん、宮沢りえさんの写真の素晴らしさに表現者としてのクリエイティビティが刺激され、私も後に続きました。それが初めての写真集『キールロワイヤル』です。『quatre』は3冊目であり、最後の写真集です。

 エロティシズムの表現は様々あります。表現者はもとより、観る方の意識や価値観が問われます。だからこそ、挑戦しがいのあるジャンルであり、魅力を感じます。

●島田陽子(しまだ・ようこ)/熊本県出身。1970年のドラマ『おさな妻』でデビュー。1980年の「将軍SHOGUN」でゴールデングローブ賞を受賞し、「国際女優」として数々のドラマや映画に出演。2017年から海外作品のプロデュース及び女優としての活動を開始する。

※週刊ポスト2017年3月24・31日号

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