また、主人公が法医学教室の准教授や火災調査官、警察の鑑識課職員など、日常になじみの薄い専門職が多いのにも理由がある。

「彼女たちの活躍を通じてドラマを楽しむだけでなく、新しい知識も得られる。物語を楽しみながら勉強した気にもなれるのです」(前出・ドラマ関係者)

 お得感といえば、旅気分も味わえるのが土ワイの特徴。温泉地や観光地に代表される名所があると疑似旅行体験をもたらすという副産物も生まれ、視聴者の満足感を増やし、視聴率もアップしたという。

 ドラマの舞台となった場所を訪れる人も少なくなく、古谷一行(73才)が主役で、お色気シーンも話題になった『混浴露天風呂連続殺人』は秘湯ブームの火つけ役にもなった。

 あの人気刑事ドラマ『相棒』(テレビ朝日系)もなんと土ワイ発。水谷豊(64才)を主演に2000年から3回にわたり土ワイ枠で放送したところ、好評を得て連続ドラマ化され、共演する“相棒”を次々と代えながら、17年かけてシーズン15まで積み重ねる大人気ドラマに成長した。

 愛川欽也さん(享年80)や渡瀬恒彦さん(享年72)、高橋英樹(73才)、かたせ梨乃(59才)、眞野あずさ(59才)、賀来千香子(55才)、菊川怜(39才)など、中にはほぼ2時間ドラマでしか見られない名優たちもいる。連ドラとは違い、じっくりしっかり見られるというファンの声も多い。

「なくなると聞いて反対する動きが起こっています。スポンサーからも夜の時間帯に残してほしいという声が強い。毎週ではないにしても、土曜夜10時の枠で存続の可能性も検討されているようです」(前出・テレビ局関係者)

 なくさないで!

※女性セブン2017年4月13日号

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