◆4か条:「即決即断」で勝負のチャンスを逃さない。
「家族で外食をするとき、修造さんはメニューを見て、ものの数秒で注文を決めるんです。迷っていると“早くしなさい”と一喝。でも、単なるせっかちではないんです。目の前にチャンスが転がってきたときに、一瞬でも躊躇してたら逃してしまう。常日頃から決断力を磨いていないといけないんだそうです」(前出・松岡の知人)
タカラジェンヌとして成功するのは、運やタイミングにも左右される。正しい判断が下せたとしても、手遅れになってしまっては意味がない。チャンスをモノにする力を松岡は教え込んだ。
◆5か条:「熱血」である以上に「冷静」でなければならない。
スポーツ中継やテニスのジュニア選手への指導の姿から、「熱い男」のイメージが強い松岡。『修造チャレンジ』では、都内で合宿が行われても、自宅には戻らず、ジュニア選手たちと寝食を共にするほどだ。
「子供たちに対する修造さんの言葉は本当に厳しいものばかりです。でも、頭ごなしに言っているわけではない。子供たちに殻を破ってもらいたいから、その子の弱いところや恥ずかしく思うところ、突かれていやなところをしっかりと見極めて突くんです。
修造さんは“自分を俯瞰で見るもう1人の自分がいる”とよく話しています。周囲からは超熱血に見えていても、頭の中は冷静で自分を客観視している。やりたいことに全力で邁進しながら、自分の立ち位置を冷静に受け止めることは、恵さんにとっても重要なことでしょう」(前出・松岡の知人)
宝塚ファンだという松岡は娘がトップ役として舞台に立つことは「期待していないんですよ」と控えめに語ったが、恵さんは松岡の教えを胸に、タカラジェンヌへの階段を一歩ずつのぼっていく。
※女性セブン2017年4月30日号