その後も美保純は、トークのテーマを決める巨大なスマートボール台に描かれた自分たちのイラストが「古くさいんですよ!」とニコニコ。若々しく還暦を目の前に結婚したゲストの夏木マリに対して、「挑発してる」「女になったんだと思う」「眉毛を描かないメイクでも病気っぽく見えない」などと思うままのナチュラル発言連発。寝ている間に唇が割れてバリバリになっているとか、果物を買ってもよれよれになってしまうとか、夏木マリに本気で相談してしまうのであった。
もうひとつ面白いのは、美保純から長くテレビ局の現場にいたからこその発言がしばしば出ること。思えば『5時に夢中』のコメンテーターとしても、高樹沙耶のメイク時間がとても短いとか、ドラマの撮影前にしっかり稽古するのは(民放にはほとんどなく)NHKだけなどと解説していた。『ごごナマ』でも早速、夏木が当日撮影したNHKから提供されたという弁当が、カラフルな野菜弁当だったことに着目。「私たちと全然違う!」と弁当格差を指摘し、さらには阿部渉アナにはそもそも弁当も出ないということまで発覚させてしまったのである。
「天然」という言葉は広く知られているが、「自然」こそが美保純の底力。そうそう、ホームページによれば、番組コンセプトのひとつに「ハプニングいっぱい」もあったっけ。その源はここだったか。
来日中のスティーブン・タイラーがスタジオに来訪し、みんながスーパースターの大物感に圧倒される中、美保純だけは、彼のたい焼き好きに反応。「中目黒に美味しいお店がありますよ」と普通にアドバイスしていた。エアロスミスもジャパンツアーもこの際関係なし!。S・タイラーを近所のおじさんに見せた大自然MC。同時間帯番組にとっては、脅威に違いない。