【5】大腸がんの大腸内視鏡検査は5~10年に1度で十分
大腸内視鏡検査は、大腸がんと直腸がんの発見において最も精度の高い検査とされているが頻繁に検査する必要はない。
「問題が見つからなければ、5~10年は“無罪放免”と言われています。大腸・直腸がんの増殖スピードは緩やかで、小さな腫瘍を切除した場合でも、その後少なくとも5年間は再発しないとされています。こうした質の高いエビデンスがあるのに、日本では年に1回行なっている病院も存在します」(前出・岸田氏)
もちろん、これらの治療や検査がすべて無駄というわけではない。
「CWJの目的は、患者が自分の受けている医療がベストかを考え、医師は自分の判断や医療行為が“本当に必要なのか”を顧みるきっかけにしてもらうことです。患者と医師が対話をし、納得した上で治療を受けることが重要なのです」(前出・小泉氏)
患者も医師も賢い選択が求められてくる。
※週刊ポスト2017年4月21日号