大手紙を出し抜くスクープが多い理由について、小木曽編集局長は、
「私たちの立場は反権力だけで、タブーがないからです。広告や権力との癒着はなく、何でも書けることを記者たちも実感しています」
加えて、盤石の体制もスクープの秘訣だと言う。
「記者のほかに全国に共産党の地方議員が3000人弱いるなど、私たちの強みは組織力。大きなテーマは調査報道チームを作ってノウハウも蓄積している。政治資金報告書などの資料を読解する力に長けたベテランもいます。
記者の担当をあまり変えないので、専門記者が多いという面もあります。都政担当記者はもう30年ほど担当を続けている記者です」(同前)
現在話題の豊洲問題も、赤旗は「豊洲新市場室内汚染 発がん物質ベンゼン」(昨年8月5日付)など他紙に先駆けてスクープを連発していた。次に狙っている“火種”は何だろうか。
※週刊ポスト2017年5月5・12日号