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藝大卒DJが母校分析 「藝大生はブレーキがない人たち」

──周囲と違う表現をする、というのは子供でも勇気が必要ですね

アボ:日本では、基本的に何かを自由に表現することではなく、律することが教育になっていますよね。その教えが小学校、中学校、高校と続き、大学生になったとたん、いきなり自由に個性を表現しなさいと求められる。乱暴な話です。すると、だいたい同じようなファッションで同じようなことを言う、スタンプで押したような「個性的な大学生」が生まれます。そうなってしまうのは、自由に対するリテラシーが低いからだといわざるを得ません。

──なぜ、自分から自由を手放すような行動をしてしまうのでしょうか?

アボ:理由のひとつは教育でしょう。もうひとつ、ある一部のアウトサイダーをのぞいて、違うことに対する恐怖があります。周囲と違うこと、はみ出すことに対する恐れです。だからこそ、駆け込み寺じゃないですけど、違うことが許される場が普段からあることが大事なんです。もっと日常にパーティがあったほうがいい、と僕が言い続けているのは、自由に対するリテラシーを高めるのに適した場だとも思うからです。

●あぼ・かずひろ/青森県八戸市生まれ。東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科卒業。1998年よりDJ/トラックメイカーとして活動を開始。学生時代に始めた幼稚園・保育園DJはライフワークとなっている。全国津々浦々のクラブはもちろん、村祭りや商店街、都内、地方など様々な場所でDJを続けている。サウンドクリエイターとしてもダンストラックのみならず、美術作品のための音響製作やファッションショーや映像作品のための音楽・音響制作も手がける。2013年からは、DJスクール「桜木DJアカデミー」を立ち上げ、DJ講師としても活動中。「ティーンのパーティは足代だけでするよキャンペーン」はhttps://twitter.com/abolabo/status/849557062619205632

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