「横向き」には、いびき改善以外のメリットもある。2015年ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校のバンヴェニスト教授らの研究チームが「仰向け」「横向き」「うつぶせ」の3通りの寝方と認知症の原因物質とされるたんぱく質・アミロイドβの排出量の関係を調べ、「横向き」が最も効果的だと結論づけた。横向きはいびき対策だけでなく、認知症の予防にもつながる“奇跡の姿勢”として期待されているのだ。

「横向き睡眠」を実践する際、快眠セラピストの三橋美穂氏が推奨するのは「抱き枕」の利用だ。

「横向きで寝ると、下になっている側の半身が圧迫され、寝苦しさを覚える人もいます。しかし、抱き枕を使うことで、圧力を分散できる。首に負担をかけないよう、通常の枕も併用するのがポイントです」

 次に改善したいのが「睡眠時間」だ。前出・宮崎医師は「質の良い眠りのためには、起床時間を定めて『睡眠サイクル』をコントロールすることが大切です」と指摘する。

「人間の体は、目が覚めてから約15時間後に眠くなるようにできている。そのため、朝起きる時間を一定にして睡眠のサイクルを整えれば、決まった時間に寝付けるようになるので質の良い眠りを維持することができます。

 逆に“最近忙しくて寝られなかったから、週末はたくさん寝だめしよう”と普段より遅い時間に起きると、体内時計のリズムが崩れて、睡眠が不安定になってしまいます」

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