国内

3つの山口組抗争が開始、離脱派最高幹部の挑発独演会の様子

任侠団体山口組の織田絆誠代表

 一度分裂した組織はさらなる分裂を繰り返し、より過激な内ゲバを繰り広げる―日本最大の暴力団である山口組は、最初の分裂から2年も経たずに再び分裂、ついに「山口組」を名乗る組織が3つも並び立つ異常事態を迎えた。行き着く先は、やはり血で血を洗う抗争しかないのか。フリーライターの鈴木智彦氏が報告する。

 * * *
 4月30日、“山菱の代紋”が再分裂した。

 六代目山口組を飛び出して発足した神戸山口組の最前線指揮官と言われていた織田絆誠(よしのり)若頭代行を中心に、山健組の傘下から約30団体が脱退。真鍋組、古川組なども合流し、兵庫県尼崎市の古川組事務所で「任侠団体山口組」を旗揚げしたのだ。代表となった織田氏は、神戸山口組の井上邦雄組長の出身母体、山健組の副組長だった。

 これによって山口組は3つに割れ、大組織の分裂抗争としては極めて珍しい状況が生まれた。いまのところ古巣である六代目山口組に戻るという話は聞かない。六代目山口組も暴力団である以上、これほど絶好のチャンスを見逃すはずはないが、こう言い放つ。

「あれは神戸山口組、言わば山健組の内紛だ。あちらは謀反をおこし、山口組から絶縁された人間の集まりだから同じに語って欲しくない。うちの親分にやった非道が、そっくり自分に戻ってきたわけで因果応報としか言いようがない」(六代目山口組幹部)

 結成式当日、古川組事務所の前はマスコミのカメラでごった返した。兵庫県警は防弾チョッキを着用した機動隊を含め70人あまりを動員して物々しい。

関連記事

トピックス

自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
【入浴中の不慮の事故、沈黙守るワイルド恋人】中山美穂さん、最後の交際相手は「9歳年下」「大好きな音楽活動でわかりあえる」一緒に立つはずだったビルボード
NEWSポストセブン
トンボをはじめとした生物分野への興味関心が強いそうだ(2023年9月、東京・港区。撮影/JMPA)
《倍率3倍を勝ち抜いた》悠仁さま「合格」の背景に“筑波チーム” 推薦書類を作成した校長も筑波大出身、筑附高に大学教員が続々
NEWSポストセブン
結婚披露宴での板野友美とヤクルト高橋奎二選手
板野友美&ヤクルト高橋奎二夫妻の結婚披露宴 村上宗隆選手や松本まりかなど豪華メンバーが大勢出席するも、AKB48“神7”は前田敦子のみ出席で再集結ならず
女性セブン
NBAロサンゼルス・レイカーズの試合を観戦した大谷翔平と真美子さん(NBA Japan公式Xより)
《大谷翔平がバスケ観戦デート》「話しやすい人だ…」真美子さん兄からも好印象 “LINEグループ”を活用して深まる交流
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
「服装がオードリー・ヘプバーンのパクリだ」尹錫悦大統領の美人妻・金建希氏の存在が政権のアキレス腱に 「韓国を整形の国だと広報するのか」との批判も
NEWSポストセブン
野球人・江夏豊が球界に伝えておくべきことを語り尽くす(撮影/太田真三)
【江夏豊インタビュー】若い才能のある選手のメジャー移籍は「大いに結構」「頑張ってこいよと後押ししたい」 もし大谷翔平と対戦するなら“こう抑える”
週刊ポスト
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《私には帰る場所がない》ライブ前の入浴中に突然...中山美穂さん(享年54)が母子家庭で過ごした知られざる幼少期「台所の砂糖を食べて空腹をしのいだ」
NEWSポストセブン
亡くなった小倉智昭さん(時事通信フォト)
《小倉智昭さん死去》「でも結婚できてよかった」溺愛した菊川怜の離婚を見届け天国へ、“芸能界の父”失い憔悴「もっと一緒にいて欲しかった」
NEWSポストセブン
11月下旬に札幌ススキノにあるガールズバーで火災が発生(右はInstagramより)
【ススキノ・ガルバ爆発】「男は復縁の望みをまだ持っていた」火をつけた男は交際相手A子さんを巻き込んで死のうと…2匹の犬を失って凶行に
NEWSポストセブン
再婚
女子ゴルフ・古閑美保「42才でのおめでた再婚」していた お相手は“元夫の親友”、所属事務所も入籍と出産を認める
NEWSポストセブン
54歳という若さで天国に旅立った中山美穂さん
【入浴中に不慮の事故】「体の一部がもぎ取られる」「誰より会いたい」急逝・中山美穂さん(享年54)がSNSに心境を吐露していた“世界中の誰より愛した人”への想い
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《真美子さんのバースデー》大谷翔平の “気を遣わせないプレゼント” 新妻の「実用的なものがいい」リクエストに…昨年は“1000億円超のサプライズ”
NEWSポストセブン