羽鳥アナが5時40分までに局入りし、“ミニパネル”を使いながら約1時間かけて担当Dと内容を確認。羽鳥アナは、わかりにくいと感じたことはあえて質問攻めにして疑問点を解消。プロデューサーらは情報の出典も確認する。
【放送当日7時20分】
朝一のチェックや羽鳥アナとの擦り合わせで生じた修正をまとめ、6階から4階にあるデザイン担当部署へ階段で急行。この時、放送40分前!
【放送当日7時45分】
7時半頃には終わらせるべき最終修正の時間がずれ込んだ。それでも落ちついて最終チェックを行い、印刷ボタンをクリック!
【放送当日7時48分】
4階のPCと直結した2階の巨大プリンター3台で原稿を次々と印刷。原稿は不要な部分をカットしてボードに貼る。“めくり”も所定の位置に手際よく貼っていく。
【放送開始8時】
パネルを上下分2枚搬入し生放送中のスタジオで組み立てる。“めくり”の位置やスムーズにめくれるかもあらためて確認。ボードにモニター等のしかけを仕込むのも番組のこだわり。
また、TBS系の情報番組『ひるおび!』(月~金10:25~、一部地域除く)における午後の部の『ひるトク!』は、パネルを使ったニュース解説コーナーだ。制作プロデューサーの松添美徳さんはこう語る。
「『ひるトク!』では、まずモニターでメーン司会者の恵俊彰さんが視聴者にテーマをわかりやすく紹介します。それを具体的に見せるのがパネルの役割。ときにはフリップで情報パネルの補足説明を加えることで、情報をさらに掘り下げる。そんなデジタルとアナログの併用で、視聴者に飽きさせずにわかりやすくニュースを伝えるのがこの番組の特徴です」
パネルの内容を解説するのはアナウンサーで、メーン司会者の恵ではない。
「スタジオでは恵さんが視聴者の代弁者となって率直に驚いたり、素朴な疑問をぶつけたりしてくれるので、パネルで説明した内容が視聴者にもスッと入っていく効果があるのです」(チーフディレクターの磯野友宏さん)
『ひるおび!』が同時間帯の平均視聴率のトップを5年連続で維持できているのは、こうした仕掛けがあるからかもしれない。
撮影/浅野剛
※女性セブン2017年6月1日号