翌10月1日には、宮家のお世話をする責任者である西ヶ廣渉・宮務主管が退任した。
「陛下の生前退位のご意向を、マスコミにスクープさせるお膳立てをしたのが西ヶ廣氏だと囁かれました。西ヶ廣氏の退任はそれが気に入らなかった官邸の意向でしょう。前任者は10年務めたにもかかわらず、西ヶ廣氏の任期がたったの2年半だったことがその証拠ともいえるのではないでしょうか」(前出・政治ジャーナリスト)
加計学園の疑惑追及の急先鋒である前文部科学事務次官の前川喜平氏は、6月3日放送の『報道特集』(TBS系)でこう明かしていた。
「官邸の了解をもらわないと行えない人事があるわけです。相談に行った結果(人事を)差し替えろと言われることはままありました。(中略)政治的な意向が通りやすい人事をするということなのではないかと思うんですけどね」
官邸の意に沿わない役人はクビを切られる──。そういう恐怖人事によって役人を首相の「ご意向」のままにコントロールしていたとしたら、大きな問題だ。しかもそれは宮内庁も例外ではなかったといいうことか。
「女性宮家の議論が停滞する中で、閣議決定直前に眞子さまのご婚約検討が報じられたのも、議論を再起させたいという『天皇派』の画策だという見方もある。宮内庁には、まだ両陛下や皇族方にお仕えしようとする気概をもった職員も多くいる。だが、そういった人に対して、官邸サイドが新たな人事で対抗するのか、心配です」(別の政治ジャーナリスト)
※女性セブン2017年6月22日号