ただし、ステレオタイプな「反日」を口にするのは主に70歳前後の高齢者で、若い世代は日韓関係の改善を望む声が大半を占めた。
ソウル市内で写真館を営む50代男性は、「慰安婦合意を蒸し返すのは間違い」と断言したうえで、「両国の経済発展のため、関係改善を急ぐべき」と訴える。
また、ソウルで日本人留学生に韓国語を教える20代女性も、「日本人と心から仲良くしたい。国同士の綱引きはもううんざり」と、反日の政治利用に嫌悪感をあらわにした。
国内外に山積みの課題を抱え、前途多難な船出となった文新政権。国民の声なき声を真摯に受け止めることができるのだろうか。
※SAPIO2017年7月号