【インタビューを終え……】
今国会は森友、加計スキャンダルに「安倍一強」が揺れたが、それを引き起こしたのはいわば身内(森友学園問題での籠池泰典氏、加計学園問題での前川喜平氏)の“反逆”だった。野党は蚊帳の外に置かれ、存在感を示したとは言い難い。
過去に2度、野党の結集(※注)を主導して自民党政権を倒した小沢氏でさえ、「眠ってしまった反自民票」を揺り起こすための戦略は模索段階のように思える。野党が弱体化しているのを好機と見た「安倍一強政権」は、いよいよ憲法改正への意欲を露わに示した。そこに小沢氏は重大な国家の危機を感じている──。
【※注/1993年の8会派連立による細川政権誕生と、2009年に政権交代を実現するきっかけとなった2003年の民由合併を指す】
※週刊ポスト2017年6月30日号