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2017.06.25 07:00  週刊ポスト

初監督作品撮った・八名信夫 収益で被災地支援に励む理由

 映画を企画したのは八名で、監督、主演だけでなく、脚本、編集も手掛けた。映画会社やスポンサーのつかない自主製作であり、多額のギャラのかかる有名俳優は使えない。多くの出演者をオーディションで選び、エキストラは映画とは関係のない八名の友人らに頼んだ。

 ロケも、これまでの人生で築いたツテを辿って安くできる場所を探すなどした。それでも製作に2500万円ほどかかり、八名が自分の貯金を取り崩して用意した。

 80歳になって初めて映画を監督し、多額の自己負担も厭わない。そこまで八名を突き動かしたものは何なのか。

 話は2011年の東日本大震災に遡る。八名は震災の翌年、被災者の心を癒やそうと、自らが主宰して結成した悪役俳優のグループ「悪役商会」のメンバーを連れ、福島県南相馬市、宮城県気仙沼市を訪れた。コミカルな寸劇や立ち回りを見せる、無償のボランティアである。

 南相馬には昔、講演で訪れたことがあり、地元の人から「来てくれないか」と要請を受けていた。気仙沼には悪役商会の元メンバーがいて、震災直後の一時期、連絡が取れなくなっていたが、無事が判明すると、「オヤジさん、来てくれないか」と求められた。その南相馬でのことだ。

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