芸能

初監督作品撮った・八名信夫 収益で被災地支援に励む理由

 八名は「人との縁」をとても大切にする。たとえば、愛媛県内子町との縁は25年前に始まる。

 悪役商会の舞台公演をする劇場を全国に探していたところ、後に国の重要文化財に指定される劇場「内子座」を知り、その保存活動などを通して今日まで交流を続けてきた。その長年の蓄積があるからこそ、八名が来ると人が集まる。

 ちなみに、八名はもう何年も前から本格的な悪役の仕事はしておらず、むしろNHKの連続テレビ小説『純情きらり』(2006年)での頑固な祖父役などが印象に残っている。映画を作り始める前は講演などが仕事の中心だった。

『おやじの釜めしと編みかけのセーター』の上映会を続ける一方、八名は次回作の準備も始めている。

「昔、熊本で10年ほどラジオのレギュラーを持っていた縁で、今回の映画に熊本の友人3人がエキストラで出てくれたんですよ。彼らは撮影が終わり、熊本に帰った2日後にあの大地震に遭ってしまった。

 今もまだ困っている人がたくさんいるという。何かできないかと考え、熊本を舞台にした映画を熊本で撮ることにしました。そうやってスタッフ、役者が熊本に滞在すれば、マスコミも注目してくれて活気が出るし、自然と地元にお金が落ち、いい義援金になるのではないかと思います」

関連記事

トピックス